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カープラス式 : ウィキペディア日本語版
カープラス式[かーぷらすしき]

カープラス式(カープラスしき、)は、核磁気共鳴 (NMR) 分光法におけるJカップリング定数と二面角との間の相関を記述する式である。マーティン・カープラスの名前に因む。

J(\phi) = A \cos^2 \phi + B \cos\,\phi + C
''J''3は''J''カップリング定数、 \phi は二面角、''A''、''B''および''C''は原子および置換基に依存する経験的パラメータである。この相関は様々な等価な方法で表される。例えば、cos2φではなくcos 2 φが使用されることもある。それぞれの式では、異なる''A''、''B''および''C''の数値が使用されるが、相関の性質について変わることはない。
この相関は、3''J''H,H結合定数に用いられる。上付き文字の"3"は、ある1H原子がもう一つの1H原子と3結合 (H-C-C-H) 離れて、カップリングしていることを示している。このように隣合う炭素原子と結合している水素原子をビシナルと呼ぶ。これらのカップリングの大きさは一般的に、ねじれ角度が90ºに近い時最小で、0および180ºの時最大となる。

この局所的な幾何構造とカップリング定数の相関は核磁気共鳴分光法全般に渡って非常に重要であり、研究において主鎖のねじれ角度を決定する方法として特に有用である。
==脚注==


抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「カープラス式」の詳細全文を読む



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