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ガイドウェイバスとは、ガイドウェイを用いる形態のバスおよび輸送システムを指す〔『バスラマ・インターナショナル』通巻5号 p.65〕。 バス専用走行路の両側に低い側壁(ガイドウェイ)を設置し、バスの走行を誘導する仕組みを持つ〔『鉄道ジャーナル』通巻466号 p.87〕。英語では "Guided Bus" と呼ばれる〔『鉄道ジャーナル』通巻466号 p.89〕。発祥のドイツでは開発を担当したダイムラー・ベンツのシステム名称〔である "O-Bahn" とも呼ばれている〔。「バスウェイ」と呼ばれることも多い。 磁気や光学的に誘導されるバスもガイドウェイバスの一種とすることがある。 == 歴史 == 側壁の案内軌条により車両を誘導する仕組み自体は、1856年に馬車による特許がイギリスにおいて取得されており〔、1859年には実際にリヴァプールで「ガイドウェイ馬車」が運行されている〔。 この「ガイドウェイ馬車」は普及に至らなかった〔が、1970年代後半になり、ドイツ研究技術省 (Bundesministerium für Forschung und Technologie, BMFT) はエッセンの市内交通を担当するエッセン交通会社 (Essener Verkehrs-AG、EVAG) に対してガイドウェイバスの研究を行うように要請した〔『バスラマ・インターナショナル』通巻27号 p.15〕。ドイツにはトラムが多く存在し、トラムは高架や地下を走る鉄道と比較して運行経費面では優位であった〔が、それでも車両の価格自体は決して安価なものとはいえない〔ことから、車両費用の低いバス車両を使用し案内軌条によりバスの誘導を行うシステムとして、路面電車やライト・レール・トランジット (LRT) のごとくバスを利用するために開発されたシステム〔『鉄道ジャーナル』通巻466号 p.87〕として、ガイドウェイバスが検討された〔。 1979年にはエッセンのエアバッハ地区において実用化が決定〔、1980年から世界初のガイドウェイバスが運行を開始した〔『バスラマ・インターナショナル』通巻27号 p.14〕。1984年にはイギリスのバーミンガムで試験的な導入が行われ〔『鉄道ジャーナル』通巻466号 p.88〕、1986年にはオーストラリアのアデレードにおいて導入された〔『鉄道ジャーナル』通巻350号 p.117〕。また、1989年には日本においてもアジア太平洋博覧会の会場内交通機関として導入された〔『バスラマ・インターナショナル』通巻65号 p.13〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ガイドウェイバス」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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