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Disquisitiones Arithmeticae
(ディスクィジティオネス・アリトメティカエ、ラテン語で算術研究の意、以下 D. A. と略す)は、カール・フリードリヒ・ガウス唯一の著書にして、後年の数論の研究に多大な影響を与えた書物である。1801年、ガウス24歳のときに公刊された。その研究の端緒はガウス17歳の1795年にまでさかのぼり、1797年にはほぼ原稿は完成していた〔河田 1992、p. 12.〕。 ラテン語の (アリトメティカ)は通常「算術」と訳される〔田中秀央編『羅和辞典』研究社。arithmeticae は形容詞形。〕が、ガウスの意図したものは、今日「数論」もしくは「整数論」と呼ばれる学術的領域である〔高瀬 1995、pp. 511-517.〕。D. A. を『数論研究』と訳している書物もある〔足立ほか 1995、p. 144〕し、高瀬正仁による最初の D. A. の完全な日本語訳の書名は『ガウス整数論』である。 == 書の概要 == この書の扱う数学の分野は、今日でいう初等整数論および代数的整数論の一部である。ガウス自身は、緒言において「整数を考察の対象とする」「整数の一般的研究は高等的アリトメティカによるべき」などと述べている。ここで「高等的アリトメティカ」とは、数の記法や四則計算などの算術を意味する「初等的アリトメティカ」に対する語である。 D. A. は、ガウス以前の数学者であるフェルマー、オイラー、ラグランジュ、ルジャンドルらの研究成果および、ガウス自身による数々の顕著な研究成果を含む。
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