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ガッちゃん : ウィキペディア日本語版
Dr.スランプの登場人物[どくたーすらんぷのとうじょうじんぶつ]


Dr.スランプの登場人物(ドクタースランプのとうじょうじんぶつ)では、漫画作品『Dr.スランプ』『ちょっとだけかえってきた Dr.スランプ』およびそれを原作とするアニメ『Dr.スランプ アラレちゃん』『ドクタースランプ』、劇場作品に登場する架空の人物の一覧を記す。
声優表示における「アニメ第1作」とは『Dr.スランプ アラレちゃん』、「アニメ第2作」とは『ドクタースランプ』のテレビアニメを、「劇場版」とは劇場版作品1作から10作を指す。
* 則巻アラレについては個別記事「則巻アラレ」を参照。
* 太陽などの天体についてはDr.スランプ#登場した天体を、タイムくんなどの発明品についてはDr.スランプ#則巻千兵衛の発明品を参照。
== ペンギン村の住人 ==

=== 則巻家 ===
則巻千兵衛の一家。ゲンゴロウ島ペンギン村モモンガ1番地にある2階建ての家に暮らしている。当初は千兵衛の一人暮らしだが、徐々に人数が増え、原作終了時には6人となる。
;則巻アラレ
: - 小山茉美川田妙子(アニメ第2作)
: 本作の主人公〔ジャンプ・コミックス16巻 48ページ「Dr.スランプのひみつその2 則巻千兵衛が主人公のハズだった!」〕。千兵衛が作った人間型の女の子ロボットアンドロイド)。1980年トビウオ3日(5月3日)生まれ〔ジャンプ・コミックス7巻153ページ Dr.スランプ パーフェクトクイズ 高等学園編入試問題〕。13歳〔ジャンプ・コミックス1巻〕→18歳。
:
; 則巻千兵衛(のりまき せんべえ)
: 声 - 内海賢二(アニメ第1作、劇場版第1作 - 第9作)、屋良有作(アニメ第2作)
: 自称天才科学博士。175cm、80kg、1952年ハコフグ17日(1月17日)生まれ〔ジャンプ・コミックス『Dr.スランプ』4巻60ページ Dr.スランプ ほよよ履歴書「則巻千兵衛」より〕。28歳〔ジャンプ・コミックス1巻〕→32歳。作品タイトルの「Dr.スランプ」とは彼のニックネーム〔ジャンプ・コミックス16巻より。〕。ゲンゴロウ島立大学理工学部卒。同大学院理工学研究科博士課程修了。毎日発明をし珍作品を作り出している。発明品には失敗が多いが、宇宙船タイムマシンなど凄い物も製作している。また、自身が作り上げた発明品を村の住人に売ることで生活費を得ている。趣味はスケベ本鑑賞。結婚するまでカップ麺ばかり食べていた。みどりと話している時や自らを褒め称える時などに、急に頭身が高い男前な外見や劇画調の顔に変化する特技があるが、3分間しか保つことができない。初期の髪型はアフロヘアーのようなボサボサ頭だったが、床屋ロボットバーバーマンに角刈りにされ〔ジャンプ・コミックス2巻「先生がくるよ!」〕、スポーツ刈りへと変化していった。山吹みどりと出会うまで、女性と一回も手をつないだことがなかった。みどりに対しては何度もパンツを見ようとしたり、発明品を使って裸を盗み見ようとして失敗して痛い目を見ているが、紆余曲折を経て結婚。プロポーズの場所は自宅のトイレだった。アラレの暴走ぶりに毎日のように振り回されている。時には生みの親として不真面目なアラレを叱ることもあるが、結局はアラレの自由気ままなペースに巻き込まれてしまうため、効果が出た試しがない。場合によっては、自身もアラレのペースにつられて間抜けな振る舞いをすることも少なくない。犬や猫とカミナリが苦手(犬に関しては、幼少期に犬から「あほ」と言われたから)。
: アラレが(割るつもりが力加減を誤って)飛ばしたヤシの実が当たって一回死んだことがあるが、チビルがこっそり逃がしてくれたことにより生き返っている。演劇風の番外編では、千兵衛が女装してヒロインを演じるという不気味な演出が何回かなされた(しかも扉絵ではそのことが伏せられ、アラレかみどりがヒロインのように描かれる)。
: 原作の千兵衛は、すべての回に登場するわけではなく、1コマしか登場しない回や〔ジャンプ・コミックス「誘かいされた!?の巻」〕、一切登場しない回も存在する〔ジャンプ・コミックス6巻「コジローちゃんは まっていたの巻Part1」、「コジローちゃんは まっていたの巻Part2」、ジャンプ・コミックス7巻「地球最大のバイちゃ!の巻 Part1」など〕。アニメではアラレと同じく全ての回に出ている。
: 主人公の予定だったが、作者の編集担当者の主張により主人公はアラレになった(詳しくは、「則巻アラレ」の誕生の経緯の項目を参照)。
; 則巻ガジラ(のりまき ガジラ)
: 声 - 中野聖子(アニメ第1作、劇場版第1作 - 5作)→鉄砲塚葉子(劇場版第6作 - 9作)→西原久美子(『Dr.マシリト アバレちゃん』、スズキハスラーCM)/ 石橋千恵(アニメ第2作)
: 通称「ガッちゃん」。身長61cm、体重17kg、1980年プランクトン2日(11月2日)生まれ(卵からの孵化)〔ジャンプ・コミックス『Dr.スランプ』4巻64ページ Dr.スランプ ほよよ履歴書「則巻ガジラ」〕。0歳→5歳。アラレたちが原始時代にタイムスリップした時に持ち帰った卵から生まれた、2本の触角と羽根の生えた赤ちゃん。作者いわく、卵は実はカプセルとのこと〔「作者のかってじゃ!むちゃんこQ&A」『BIRD LAND PRESS 第4号』鳥山明保存会、1983年1月1日、5頁。〕。アニメ第2作ではガシャポンのカプセルのようなものから生まれた。敵への攻撃手段として触角から破壊光線を出す。初期設定では字はまだ書けない。
: 実は地球に危険な文明が栄えたら食べ尽くすという使命で、神様が原始時代に送り込んだ天使であったが、アラレが現代に連れて来たために神様の計画は崩れてしまった。アニメ第2作ではこの秘密は明かされずに終了する。「クピポ」「クピプー」などといった独特な「ガッちゃん語」を話す。その言葉がわかるのは、神様とアラレ、ターボだけである。股間には性器が無く、アラレは「女の子」と認識した〔アラレの身体に女性器が無い事から、アラレには「股間に何もない」=「女」という誤った概念がある。〕。ただし肛門は備えている〔作中でアラレが、ガッちゃんにソフトクリームの素を食べさせ、冷蔵庫の冷凍室で凍らせ、排泄させるという方法で、ソフトクリームを製造している。食べた後でその事を知った千兵衛は嘔吐している。なお、材料を食べたガッちゃんを電子レンジに入れるという方法で、たこ焼きの製造も可能とのこと。〕。ゴム以外のあらゆるものを食べるのが特徴。特に金属が好みの模様(作者が超合金製と聞いて垂涎)で、土はあまりおいしくないとのこと(アラレ訳)。体の成長は無いが、定期的に分裂していき、分裂の際は大量に食べた後で口から糸を吹き出して繭を作り、その中で分裂して2人になる。その後も増殖し、10年後には8人に増えていた〔つまり無性生殖を行い、性別は持っていないことになる。〕。
: キャラメルマン7号を相手に優位に戦い、体当たりで転倒させたり攻撃をまともに受けても怪我ひとつ負わない強さで攻守ともにアラレやオボッチャマン以上の強さを見せた〔ジャンプ・コミックス14巻「マシリト野望達成??の巻」〕。
: ガジラという名前はゴジラガメラの合成語であり、原作ではアラレが名付けた名前だが、アニメ第1作では「お皿、花瓶、額縁、窓ガラスが割れた音=ガッチャン」で「ガッちゃん」を正式名称とし、原作でかしこまって「ガジラ君」と呼ぶ台詞も、アニメでは「ガッちゃん君」に変えられた。第2作では「ガジガジかじるから」で「ガジラ」を正式名称とした。2人になって以降も、それぞれが「ガジラ」または「ガッちゃん」であり、別の名前はつけられなかった。2人まとめて「ガッちゃんズ」と呼ばれる事もある。
: 感情表現のパターンに乏しく、無表情と笑い顔の2パターンがほとんどである。しかし、ガジラが千兵衛たちと釣りを楽しんでいる姿を見た神様いわく、笑い顔を見たことは初めてとのことで、むしろペンギン村で育って表情豊かになったといえる。作中で千兵衛が死んだ(ただし生き返っているが)時に、1回だけ泣き顔を見せた。怒った表情は眉を吊ってつぶらな目のまま睨む程度で、大口を開けて怒鳴るような顔は皆無。
: 則巻家がアラレとセンベエの2人だとさみしいという理由で、ペットを飼わせようと怪獣の子どもを提案したが、担当編集者の鳥嶋和彦からボツにされた作者は妹の子どもを高い高いして、空飛ぶ赤ん坊ガッちゃんを思い浮かんだ〔ジャンプ・コミックス9巻より。〕。ジャンプ・コミック8巻のオマケページ「ペンギン村オラが1番コンテスト」かっこいい部門で1位だった。『ドラゴンボール』関係の作品にも登場している。
; 山吹みどり(やまぶき みどり)→則巻みどり(のりまき みどり)
: 声 - 向井真理子(アニメ第1作、劇場版第1作 - 5作)→川浪葉子(劇場版第6作 - 9作)/ 皆口裕子(アニメ第2作)
: アラレたちが通う中学園の女性教師で、最後期には幼稚園の先生に転職した。身長159cm、体重48kg、1957年ハリセンボン13日(8月13日)生まれ〔ジャンプ・コミックス『Dr.スランプ』4巻134ページ Dr.スランプ ほよよ履歴書「山吹みどり」〕。23歳〔ジャンプ・コミックス1巻〕→27歳。かなりおっちょこちょいでやや天然ボケな性格だが、ペンギン村でも屈指の美人であり、初対面した千兵衛に一目ぼれされる。普段は清楚でお淑やかだが、怒ると非常に怖い。原作およびアニメ第1作では髪は金髪のパーマで、アニメ第2作では茶髪のストレート。
: 結婚前は、千兵衛に対する感情が作中で直接的に描写されることは無いが、アンギラスマンションのみどりの部屋に、以前、千兵衛が強制的に渡した色紙が飾ってあり〔「アラレ目大作戦」の回〕、千兵衛と宇宙にデートに行ったり、たまに則巻家に食事を作りに訪問していた。二人の結婚のきっかけは、みどりが則巻家に来訪した際に千兵衛が「みどりさん、結婚してください! …なんちゃって」とトイレの前で口にした独り言を、トイレの中にいたみどりがそれに「はい!」と答えたのがプロポーズの成立という、あっさりとしたものだった。
: 作者によると、キャラクターのイメージはマリリン・モンローあたり〔『鳥山明 THE WORLD SPECIAL』1990年9月24日、集英社、129頁。〕。
; 則巻ターボ(のりまき ターボ)
: 声 - 三田ゆう子(アニメ第1作)→江森浩子(劇場版第8作)→松井摩味(劇場版第9作)
: 千兵衛とみどりの長男。0歳→3歳。外出中、千兵衛がのぞきで目を離している内に、地球に着陸しようとしていた宇宙船に撥ねられ命を失う。その宇宙人による蘇生手術で無事に生き返るが、副作用で超能力と千兵衛のものも上回る発明品を造るほどの高い知能を身につける。千兵衛より高性能なタイムマシンをつくったり、ガッちゃんの言葉も話せるくらい天才で、『ドラゴンボール』にゲスト出演したときには、ドラゴンレーダーを千兵衛の飛行機の部品を使ってあっという間につくった〔「あのレーダー特殊な部品を使ってあるからそこいらじゃできないのよ」と制作者のブルマも言っていた。〕。山を浮かせるほどの念力や瞬間移動も使えて、時間を停止することもできる。鬼ごっこでは、オボッチャマンやアラレ、宇宙空間を本気で飛んで逃げるガッちゃんも捕まえるほど速く飛び回り、ヘトヘトにさせるほどの飛行能力を見せつけた〔ジャンプ・コミックス15巻「恐怖のオニゴッコの巻」〕。アニメ第1作の234話「ほよよ!!地球バラバラ」では、実は神様がパパに買って貰った組み立てキットだった地球をマシリトが再びバビロンの鍵でバラバラにしたときにも、バラバラになりかけていたその瞬間に超能力でくっ付けて元に戻すほどの力を見せた。第2作は彼の誕生時点で完結しており、事故や超能力のエピソードはない。名前は『週刊少年ジャンプ』連載中に読者公募によって決定したものである。
; 則巻ニトロ(のりまき ニトロ)
: 千兵衛とみどりの長女で、ターボの妹。1歳〔『ちょっとだけかえってきた Dr.SLUMP』1話「ニトロちゃんの誕生日」〕。原作やアニメでは、オボッチャマンが未来に見に行く話と原作者が未来に行く話のみで、名前は『ちょっとだけかえってきた Dr.SLUMP』、小説版『Dr.スランプ アラレちゃん』(1995年)で判明した。
; 則巻千兵衛の父
: 声 - 田中崇(劇場版第1作) →内海賢二(アニメ第1作) / 野田圭一(アニメ第2作)
: 千兵衛が10歳の頃に事故死した。名前は原作・アニメ共に明かされていない。メガネをかけており、ヒゲを生やし、ぼさぼさ頭である。生前残しておいたビデオで、千兵衛に惚れ薬の作り方を教えた。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「Dr.スランプの登場人物」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 List of Dr. Slump characters 」があります。



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