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ガバナーズ島 (Governors Island) は、アッパー・ニューヨーク湾のマンハッタン島南端から約半マイル (1 km) 離れたところに位置する島である。ブルックリンからはバターミルク水路によって隔てられている。行政区的にはニューヨーク市マンハッタン区に所属している。 == 概要 == この島の物理的形状は20世紀初頭の間に大きく変貌している。IRT地下鉄の工事によって生じた土砂を用いて、陸軍工兵司令部の監督の下、ガバナーズ島の南側が4,787,000立方ヤード分の堆積物で埋め立てられた。この結果、1912年までにの樹木のない平地が加わり、この島の総面積はとなった〔http://govisland.com/html/history/history.shtml, "The Trust for Governors Island - History of Governors Island" retrieved June 25, 2012〕。 マンハッタン地域のネイティブアメリカンはこの島を'木の実の島' (nut island) を意味する"Paggank"と呼んでいた。これは、おそらく、この島がヒッコリー、オーク、クリの木が豊富に植生していることから来ている〔Noted in Joseph White Moulton, ''History of the State of New York including its Aboriginal and Colonial Annals'', 1824, excerpted in ''The New-York Literary Gazette'', 1826.〕。オランダ人探検家のアドリアン・ブロックは、Paggankをオランダ語で"Noten Eylant"と翻訳し、さらに後に英語に翻訳され"Nutten Island"と呼ばれた。この島の現在の名前は、1784年に制定された。その由来は、イギリス植民地議会がこの島をニューヨーク州総督(ロイヤル・ガバナー)のために独占的に使用ことを決めたことにある。 1524年にこのエリアに到達したジョバンニ・ダ・ヴェラッツァーノが、この島を見た最初のヨーロッパ人となった。1624年5月、Noten Eylandt(ガバナーズ島)はニューネーデルランドの最初の入植者たちの上陸場所となった。オランダからの入植者たちは:en:Cornelius Jacobsen Mayの指揮の下、''New Netherland''号でこの島にやってきた。彼は、この島を法的にニューネーデルランドの領域とするため、30の家族とともにこの島に上陸した。 この島は、1776年に大陸軍部隊によりアメリカ独立戦争中の防衛機能を担うようになり、イギリス艦船を砲撃するために用いられた。1783年から1966年まで、この島はアメリカ陸軍駐屯地であった。1966年から1996年まで、この島はアメリカ沿岸警備隊の主要施設として用いられた。 2001年2月19日、この島の三つの歴史的な要塞のうちの二つ、ジェイ砦 (en) およびウィリアムズ城 (en) がナショナル・モニュメントに指定された。2003年1月31日、この島のの部分はニューヨーク州に$1で譲渡された。残りのの部分はアメリカ合衆国内務省に譲渡され、ガバナーズ島ナショナル・モニュメント (en) としてアメリカ合衆国国立公園局によって管理・運営されている。 ナショナル・モニュメントに含まれないこのの部分は、ニューヨーク市の組織であるThe Trust for Governors Islandおよび市・州共同設立の再開発組織の後継であるGovernors Island Preservation and Education Corporationによって管理・運営されている。この譲渡によって、この島での永住やカジノなどの行為は禁止されている。 2012年5月24日、マイケル・ブルームバーグ市長は、再建されたウィリアムズ城 (en) の開園、およびランドスケープ・デザイン事務所WEST8の設計による新しい公園と公共空間の建設着工を発表した〔"Mayor Bloomberg and Officials Break Ground on New Governors Island Park and Public Spaces and Re-open Castle William" .〕。 国定歴史建造物に指定されている地区は、島の北側の約のエリアで、夏から初秋までの数ヶ月間、一般に開放されている。この島の周回道路もまた一般に開放されている。この島へのアクセスは、マンハッタンとブルックリンからそれぞれフェリーが出ている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ガバナーズ島」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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