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ガラホとは、スマートフォン用のOSや半導体部品を転用して開発された、日本国内向けフィーチャー・フォン(いわゆるガラケー)の一種を指す造語。技術面はスマートフォンと同じであっても、大部分の機能設計が従来のフィーチャーフォンに準じているため機能が最低限に絞り込まれている点が特徴。 「ガラパゴスケータイ+スマートフォン」を語源とする事や、初期の紆余曲折、語感などからガラケー型スマホなどと誤解される事も少なくない。そのためかフィーチャーフォンの一種であることを強調して「新型ガラケー」や、使用されているOSの名前を冠して「Androidガラケー」などと呼ばれる事もある。 なお「ガラホ」という単語はKDDIによって商標登録〔商標登録第5767271号 平成27年5月29日登録〕されているため、他社が取り扱う類似端末は厳密にはガラホに当てはまらない。しかし開発手法が同じである事や、通称として「○○版ガラホ」と呼ばれるケースも少なくない事から、便宜上この記事に包括して記載する。 == 開発経緯 == 登場の背景には従来型フィーチャーフォンに使用されていたOS(KCP+やKCP3.xを含むKCP〈REX OS・BREW・Brew MP〉シリーズやSymbian OS〔Symbian OSは黎明期のスマートフォンでトップシェアだったOSでもあるが、これを使用したフィーチャーフォンはガラホに含めないのが一般的。〕)の開発停滞と、それらに対応するチップセットやCPUといった半導体部品の製造終了(新型部品への切り替えに伴う対応打ち切り)による枯渇危機などで、新機種の開発が困難になるといった事情がある。 かつてはフィーチャーフォンからスマートフォンへの移行を促す目的で、(日本製フィーチャーフォンがガラパゴスケータイと呼ばれる所以となった)日本独特の機能を搭載した「ガラパゴススマートフォン(ガラスマ)が市場に投入された。そのガラスマの中には、折り畳み型やスライド型でテンキー付きという、フィーチャーフォン風味の製品「スマートケータイ」(スマケー)も存在した。 そうした策を講じても、日本では今なおフィーチャーフォンの支持が根強く、大口の法人契約などを中心に契約数の50%近くを占めている。スマートフォンへの移行が全く進んでいない訳ではないが、2014年のようにフィーチャーフォンの出荷台数が微増に転じる年も出るなど、そのペースはかなり鈍化している。そのためフィーチャーフォンの需要をしばらくは無視できないとの見方が強まっている。 一方で個人のフィーチャーフォン利用者は、フィーチャーフォン向けサービスの終了が相次いだり〔 2016年1月4日以前にフィーチャーフォン向けのサービスを終了した、あるいは終了が予告されているWebサービスの例 *Yahoo!メール:ITPro by 日経コンピュータ) ">ヤフー、ガラケー向け「Yahoo!メール」終了へ(ITPro by 日経コンピュータ) *pixiv:フィーチャーフォン用 pixivモバイル(m.pixiv.net)3月31日に提供終了 2015年1月29日 *コスプレイヤーズアーカイブ:モバイル版アーカイブサービス終了のお知らせ (2015年11月14日) サービス終了とまでは行かないが、重大な支障の発生するWebサービスの例 *みんカラ:【重要】インターネット通信の暗号化方式(SSLサーバ証明書)の変更について ・・・一部(auに至ってはわずか6機種)を除くガラケーではログインすらできなくなる。 〕、Eメールや今までのSNSに代わってスマートフォン向けの新興SNS(LINEやFacebookなど)が連絡手段の主流になるなど、本人の意思にかかわらず半ば周囲に強制される形でスマートフォンへの移行を考えなくてはならない状況に立たされてしまっている。 こうした状況に対応するため、従来型フィーチャーフォンに代わる新型フィーチャーフォンの開発に焦点が当てられる事となった。技術面をスマートフォンと共通化する事でOSの開発停滞や半導体部品の枯渇を回避するとともに、それをベースに無駄な機能を削減しシステムの改修を施す手法で開発された新型フィーチャーフォンが、ガラホである。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ガラホ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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