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未来放浪ガルディーン[みらいほうろうがるでぃーん]
『未来放浪ガルディーン』(みらいほうろうガルディーン)は、火浦功によるSF小説のシリーズ。 == 概要 == 本作の元になったのは、1980年代前半にゆうきまさみがカットを担当していた『アニメック』のコラム『今夜もアニメでよろしくね』である。そこに漫画『ストップ!! ひばりくん!』の「美少女のような男性」大空ひばりが『うる星やつら』の「男として育てられた女性」藤波竜之介にツッコミを入れられているカットを描いた際、それをヒントに火浦と出渕裕が「性別が逆転したような二人組が主人公の珍道中もの」としてアニメーションの企画にまとめた。更にゆうきの協力も得て、アニメの企画として通りやすくするために「(感情豊かな)巨大ロボット」の要素を付加し、『機動警察パトレイバー』の原形と共に製作会社に持ち込んだ。しかし企画は通らず、企画買い取りでもなかったので、そのまま引き上げてしまった。 その後、火浦が「企画そのものは面白いから小説にしたい」と両者に提案し、『未来放浪ガルディーン』が誕生することとなる。それ故に本作は、メディアミックスでないにもかかわらず「巨大ロボットが活躍する小説」という、1986年当時としては非常に珍しい内容になった。なお、執筆しているのは火浦だが、キャラクターデザインをゆうき、メカデザインを出渕が担当しており(イラストは両者が分担して担当)、誕生の経緯も含めると、実質的にはこの3人が共同原作者であるとも言える。また、毎巻の最後にはあとがきの代わりとして、ちょっとした短編程の長さの三者鼎談が収録されている。 火浦の作家としての実力に加え、同時期に生まれた企画である『パトレイバー』の持つリアリティや、ゆうきの作品である『究極超人あ〜る』に見られるナンセンスなコメディが合わさった事で、本作は非常に娯楽性が高く仕上がっている。パロディや楽屋ネタも多く、「すちゃらか」と呼ぶに相応しい物語である。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「未来放浪ガルディーン」の詳細全文を読む
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