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ガレージキットとは、レジンキャストなどで少数生産される組み立て式の模型を指す。「ガレキ」と略されることがある。 == 概要 == 模型メーカーによって射出成形で大量生産されるプラモデルに対し、レジンキャストやバキュームフォームのような少数生産向きの方法で作られる組み立て模型を「ガレージキット」と呼ぶ。個人やグループ、小規模なメーカーなどで作られる場合が多い。大量生産を前提としないため、プラモデルでは採算性や成型技術上の制約で作ることが難しいマイナーなアイテムもモデル化することが出来るが、価格は一般のプラモデルに比べれば高くなる。また組み立てにはある程度の模型製作技術を必要とする場合がある。 ガレージキットは通常元となる模型(原型)を製作後、分割してシリコーンゴムなどで型取りし複製を作るため、製品は原型の忠実なコピーとなる場合が多い。また少量生産のため製作者の個性を生かした造形が可能なので、原型を製作した人を「原型製作者」・「原型師」・「マスターモデラー」などと呼び、キットのパッケージなどに明示することが多い。 ガレージキットでモデル化される対象はプラモデル以上に様々であるが、大きくキャラクターモデル系とスケールモデル系に分けられる。キャラクターモデル系の主な対象はアニメに登場する少女を中心とした各種フィギュア、怪獣・怪人、特撮映画やTVに登場する兵器や宇宙船などのメカ、アニメに登場するロボット、恐竜や現生の動物などであるが、その他にも原型製作者の個性に基づく多くのオリジナルの造形物が存在する。スケールモデル系の対象はプラモデルとほぼ同じで、航空機、軍用車両、艦船、自動車、ミリタリーフィギュア、鉄道車両などであるが、既存のプラモデルや模型のないマイナーなアイテムが選ばれる場合が多い。 ガレージキットには、それのみで模型が完成する「フルキット」以外に、既存キットの形状を修正したり、別のタイプに改造するための「改造パーツ(コンバージョンキット)」や、より詳細なディーテールを加えるため「ディテールアップパーツ」などが存在する。キャラクター系のプラモデルでは、組み立てや製作時の安全面、金型の制約などからパーツ割りや造型で省略する部分が存在したり、設定に基づいて作られたプラモデルでは実際の作画と大きくイメージが異なる場合などがあり、それらを改善するための部品セットもある。また、近年のガンプラでは内部フレームが独立して作りこまれていることが多いため、内部フレームのみを流用して新たな外装パーツを組み込み、別のタイプを作成するためのキットも作られている。また、スケールモデル系でも、材質上成形するのが困難な部品については、既存のプラモデルなどからの流用を前提としている製品もある。 名称の由来は、欧米において自宅の裏庭などで専門業者顔負けの技術を用いて色々な物を作るバックヤードビルダーの作業場所が主に車庫(ガレージ)であった事、1960年代末にアメリカで流行したガレージロックであるという説が有るが、これは日本で使われ始めた言葉であり、和製英語の一種である(ただし英語でも通じる)。特撮リボルテックを販売するケンエレファントは、初期のガレージキットの普及に大きな寄与をした雑誌『宇宙船』の編集者、聖咲奇が名付け親だとしている〔YouTube - 特撮リボルテック:聖 咲奇氏 コメント その1 ワンダーフェスティバル2010の特撮リボルテックブースに、「ガレージキットの名付け親」こと聖 咲奇氏にご来場いただきました!〕。ストリームベースの小田雅弘は大阪ホビーランドの店主川端泰三が名付け親だとしている〔MFLOG創刊号 小田雅弘「ガレージキット誕生物語」〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ガレージキット」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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