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ガーダシル(Gardasil)は、メルク・アンド・カンパニー(Merck & Co.)が製造し、国内ではその日本法人であるMSD株式会社 (MSD K.K.) が販売を手がけている、ヒトパピローマウイルス(HPV)予防ワクチンである。子宮頸癌の主な原因であるHPV16型、HPV18型の感染および、尖圭コンジローマの90%の原因であるHPV6型、HPV11型の持続感染を予防する。 HPVワクチンには他にサーバリックスがある。ガーダシルはGardisilまたはSilgardの製品名で世界120カ国で使用されており、世界シェアは約80%である〔化学工業日報 2012年03月09日 〕。日本では、これまでの接種数全体の約20%〔平成25年度第2回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会資料 〕である。 ガーダシル・サーバリックスともに、接種後の複合性局所疼痛症候群(CRPS)を疑われる痛みの症状が問題視され、2013年6月14日、厚生労働省は両HPVワクチンの、積極的な接種勧奨を一時差し控える〔子宮頸がん予防ワクチン接種の「積極的な接種勧奨の差し控え」についてのQ&A 厚生労働省 〕よう、自治体向けに勧告した。 希望者には従来どおりの接種が可能で、定期接種の対象者は無料(公費負担)である。 == 成分 == 0.5ml中 *ヒトパピローマウイルス 6型L1蛋白質ウイルス様粒子:20μg *ヒトパピローマウイルス11型L1蛋白質ウイルス様粒子:40μg *ヒトパピローマウイルス16型L1蛋白質ウイルス様粒子:40μg *ヒトパピローマウイルス18型L1蛋白質ウイルス様粒子:20μg L1蛋白質ウイルス様粒子(VLP:)はDNAを持っていないためウイルス感染性はない。 これらVLPをアジュバントであるアルミニウムヒドロキシホスフェイト硫酸塩に吸着させている。初期製品では経時的な抗原性の低下が認められたことから、安定性向上のため。L-塩酸ヒスチジンや、ポリソルベート80、塩化ナトリウムが添加された〔 厚生労働省医薬食品局審査管理課〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ガーダシル」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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