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ガーフィールド大統領暗殺事件 : ウィキペディア日本語版 | ガーフィールド大統領暗殺事件[がーふぃーるどだいとうりょうあんさつじけん]
ガーフィールド大統領暗殺事件(ガーフィールドだいとうりょうあんさつじけん、英:James A. Garfield assassination)は、1881年7月2日に、アメリカ合衆国の首都ワシントンD.C.で起こった。ガーフィールドは、第20代大統領としての就任から4ヶ月足らずのこの日午前9時半にチャールズ・J・ギトーに銃で撃たれ、11週間後の9月19日に死んだ。アメリカ合衆国の大統領として暗殺された4人のうち、エイブラハム・リンカーンに次いで2人目である(後の2人はウィリアム・マッキンリーとジョン・F・ケネディ)。ガーフィールドの死にともない、チェスター・A・アーサーが大統領を継いだ。 == 大統領に対するストーキング ==
暗殺犯チャールズ・J・ギトーは色々な職業に手を出して失敗していた。神学、法律実務、集金、オナイダ・コミュニティ(キリストの再臨を信じる共同社会)、その後に興味は政治に向かった。「グラント対ハンコック」というユリシーズ・グラントを支持する演説原稿を書き、ガーフィールドが1880年の大統領選挙で共和党の指名を勝ち取った後にそれを改訂して「ガーフィールド対ハンコック」とした。ギトーは公衆の前でその演説を行ったことはなく、その代わりに数百部の写しを印刷した〔Peskin 587〕が、この演説原稿がその他の自分の行動と共に大統領選におけるガーフィールドの政治的勝利に大きく貢献したと信じた。ギトーはその重大な援助に対して大使の職に値する報償を受けてもよいと信じ、まずはウィーン、続いてパリの職を求めた〔Peskin 588-9〕。1880年の大統領選挙の間、ニューヨーク市の政府機関の辺りをうろつき回り、その努力に対する報償を期待したが、何の益もなかった〔Peskin 588〕。ギトーは依然として報償が貰えると考えたまま、ガーフィールドが就任宣誓を行った翌日の3月5日にワシントンに到着し、実際にホワイトハウスに入り込み、3月8日に大統領に会って自分の演説原稿の写しを置いていった〔Peskin 589〕。次の2ヶ月間はワシントンを歩き回って過ごし、国務省とホワイトハウスの間を行ったり来たりし、様々な閣僚や他の著名な共和党員に接触したが、効果は無かった。ギトーは金に困っており、持っている唯一の服を毎日着ていたので次第にみすぼらしくなっていたが、諦めなかった。5月13日、ホワイトハウスの待合室から締め出された。5月14日、アメリカ合衆国国務長官ジェイムズ・G・ブレインから直接に二度と来ないよう言われた。「おまえが生きている限り二度とパリの領事の職のことを私に言うな。〔Peskin 590〕」。 この接触の後で、ギトーは感謝の念を持たない大統領を殺すよう神が自分に指示していると心に決めた。50ドルを借金しリボルバーを買いに行った。武器のことはほとんど知らなかったが、大口径の銃を必要とすることは分かった。.44口径ので銃杷が木製か象牙製かを選ぶ必要があった。象牙製のものが暗殺の後で博物館に展示されたときに見栄えが良いと思ったのでそれを選んだ〔Peskin 591〕(そのリボルバーはスミソニアン博物館に納められていない。撃った後で失われてしまった〔Vowell 165〕)。次の数週間は射撃訓練で過ごした。最初のときは反動でほとんど倒れてしまうところだった〔Peskin 591〕。そして大統領を付け狙い始めた。ギトーはガーフィールドに宛てて手紙を書き、ブレインを首にすること、さもないと「おまえと共和党は災難に遭うことになる」と伝えた〔Vowell 168〕。この手紙は、以前ギトーがホワイトハウスに送り付けた文書と同様無視された。 ギトーは慎重に準備を続け、前もってウィリアム・シャーマン将軍には暴徒から守ってくれるよう求める手紙を書き〔Vowell 164-5〕〔Original letter in Georgetown Univ. collection〕、他の手紙ではその行動が共和党の派閥間抗争を鎮めるために必要だと正当化した〔Peskin 592〕。6月はまる1ヶ月、ワシントンでガーフィールドを追いかけて過ごした。あるとき、ガーフィールドが鉄道の駅でニュージャージーの海岸に保養にいく妻を見送るところに行き当たったが、ガーフィールド夫人は健康が勝れず、彼女を動揺させたいとは思わなかったので、ガーフィールドを撃つ事を後日に回した〔Peskin 593〕〔Vowell 160〕。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ガーフィールド大統領暗殺事件」の詳細全文を読む
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