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ガール・グループ (girl group) は、数人の女性歌手をフィーチャーしたポピュラー音楽のグループで、一般的にはハーモニーを付けて歌うものを言う。ソロ歌手であることを声楽の基本とすれば、グループサウンズは複数の和声であるが故、取り扱いが劣る歴史を持つ。 *女性が複数人集まることで「賑やかさ」の印象を持つことや、混声することで個々の歌声がカヴァーされるため、それぞれの音楽的才質や熟練は必要としないなど、ソロシンガーを比較基準とすれば、短期即効性を狙った商業的側面を持ちあわせているものが、ガール・グループとされる。 *ガール・グループが発祥し、世相に影響力を持って盛んになったのは、1950年代後半に、若い女性歌手たちのグループが、裏方のソングライターや音楽プロデューサーたちとチームを組んでヒット・シングルを生み出した頃からと言われている。当時のヒット曲には凝ったプロダクション手法や、優れたスタジオ・ミュージシャンたちのバックアップが施されているものも多かったが、その一方で、特定のメンバーがリード・ボーカルをとり、ほかのメンバーがバッキング・ボーカルに回る形(原型)をとるものもあった。 *以後、ガール・グループの形式は、コーラスすることを基調に、ポップのみならず、ディスコ、コンテンポラリー・R&B、カントリー・ミュージックの分野にも広がった。 ==ガールズバンドとの使い分け== *ガールズ・グループは、メンバーが楽器を演奏する、いわゆる「ガールズバンド(all-female band)」とは違うものとされるが、この言葉自体が和製英語に近く造語であり、使い分けするのは日本のみの独特なものであって、楽器を演奏しながらマイクコーラスする者も存在することから、必ずしも世界視野に立って、広く行なわれているわけではない〔例えば、ボーカル・グループであるシュガーベイブスやガールズ・アラウドも、"girl band" として言及されることがある。 その一方では、バンド形式で楽器を演奏するガールスクールも、"girl group" として言及されることがある。 〕。 ==スパイス・ガールとTLC== *スプリームス *1960年代を前後する時代の中で、もっとも注目を集めたガールグループは、ダイアナ・ロスを一員とする黒人ガールグループ「スプリームス」とされている。ダイアナ・ロスは1970年以降現在も活躍し、女性ソロシンガーとしては最も数多くのレコード記録を打ち立てており、ポピュラー音楽史上、最高位の女性ボーカルと言われている。 *「アイドル」といわれる言葉を最初に使ったシンガーでありグループこそが、この「スプリームス」であって、センターメインボーカルに左右を囲む高低音のコーラスというガールグループの原型は、彼女たちによって作られたと言われている。女性の地位や黒人の地位が低かった時代に、女性であることはもちろん黒人歌手であったことなど、時代に期待させ、時代を進化させたという意味で、画期的な存在であったとされている。 *スパイス・ガールとTLC *史上最も興行的に成功したガール・グループと考えられているのは、 スパイス・ガールズとTLCである。両グループのレコード売り上げは、他の世界中のグループを大きく上回っており、そのアルバム(スパイス・ガールズの『スパイス』2800万枚とTLCの『クレイジーセクシークール (CrazySexyCool)』2200万枚)は、ガール・グループによるアルバムとしては史上最大の売り上げを記録した。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ガール・グループ」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Girl group 」があります。 スポンサード リンク
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