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ガー目(ガーもく、学名:)は、条鰭綱に所属する魚類の分類群の一つ。ガー科 ()1科のみで構成され、スポッテッドガー・アリゲーターガーなど2属7種が記載される〔『Fishes of the World Fourth Edition』 pp.97-98〕。また、学名に従ってレピソステウス目、レピソステウス科〔多紀保彦 他、「新訂 原色魚類大図鑑 解説版」、北隆館、2005年、p31,128 などでは、レピソステウス目レピソステウス科と書かれている。〕と表記されることも多い。新鰭亜綱に含まれる現生の魚類として、アミア目と並び最も原始的な一群とみなされている〔『The Diversity of Fishes Second Edition』 pp.255-256〕。新鰭亜綱の下に、ハレコストーミ類と呼ばれる区分があり、それに属している。真骨類には含まれない。 学名はLepisosteiformes(レピソステウス目)とされることが多いが、Semionotiformes(セミオノータスまたはセミオノートゥス目〔セミオノタス目、セミオノトゥス目とも書かれる。〕)と統合して扱われることも少なくない〔Andrew Campbell,Jhon Dawes(松浦啓一 監訳)、『シリーズ〈海の動物百科〉2 魚類I』、朝倉書店、2008年、p24 上野輝彌・坂本一男、『魚の分類の図鑑 世界の魚の種類を考える』、東海大学出版会、1999年、p36-37,などではSemionotiformes(セミオノータス目)として扱われている〕。後者は(ガー科を除き)全て絶滅し、現生種はない。 学名は、Lepis(鱗の意)とosteus(骨の意)の合成語から成る。学名を直訳し、鱗骨魚科またはリンコツギョ科と書かれることもある〔渡辺可久、『川のさかな』、岩崎書店、1995年、39頁、ここではレピソステアス目 鱗骨魚科と記されている〕。硬鱗(ガノイン鱗)をもつことから、またそれが光沢を放つことから硬鱗魚(こうりんぎょ)または光鱗魚(こうりんぎょ)とも呼ばれる〔「月刊アクアライフ2005年8月号」、19頁〕。ただし、硬鱗をもつ魚類には、アミア目、チョウザメ目、ポリプテルス目などの異なる系統も含まれる。 == 分布・生態 == 現生のガー目の魚類は北アメリカ東部・中央アメリカおよびキューバに分布し、ケベック州南部に生息するロングノーズガー、コスタリカのトロピカルガーがそれぞれ北限と南限になっている〔。基本的にすべて淡水魚であるが、汽水域でも観察されることがあるほか、キューバガーなど一部の種類は海域にも進出することが知られている〔。 ガー類は水草の生い茂る浅場や三日月湖(河跡湖)、バイユーとよばれる湿地帯など、流れの緩やかな静水域に生息することが多い〔。食性は肉食性で、ある程度まで成長したものは他の魚類や甲殻類を主に捕食する〔『海の動物百科2 魚類I』 pp.24-25〕。ふ化した仔魚は他の魚と同様に卵黄が付いており、それが吸収されるとアカムシ、ボウフラ、ミジンコ、その他の動物プランクトンを食べる。稚魚になると水に落ちた昆虫、水生昆虫や小型の甲殻類も食べる。 水域の生態系では上位捕食者に位置する。特に、アリゲーターガーは成魚になれば、ほとんど外敵に襲われる心配がなくなる。しかし、ヤツメウナギ類の攻撃からは逃れることができない〔Andrew Campbell,Jhon Dawes(松浦啓一 監訳)、『シリーズ〈海の動物百科〉2 魚類I』、朝倉書店、2008年、p20〕。硬いうろこも破られてしまう。一方でヤツメウナギは皮膚から毒を含む粘液を分泌することで、ガーなどに捕食されることを防いでいる〔Andrew Campbell,Jhon Dawes(松浦啓一 監訳)、『シリーズ〈海の動物百科〉2 魚類I』、朝倉書店、2008年、p16〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ガー目」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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