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キセノン酸(キセノンさん、Xenic acid、Xenonic acid)は、三酸化キセノンや六フッ化キセノンを水に加えて得られる酸性水溶液中(以下、「キセノン酸水溶液」とする)で生成するとされた希ガス化合物である〔白井, ''化学教育'' 1963, ''11(4)'', 101. CiNii 〕。キセノン酸は1933年にライナス・ポーリングによって存在が仮定され、1960年代を中心に研究の対象となった。キセノン酸水溶液は有機化合物に対し、エチレングリコールを二酸化炭素に変えるなど非常に強力な酸化力を示す〔Jaselskis, B.; Vas, S. "Xenic Acid Reactions with vic-Diols" ''J. Am. Chem. Soc.'' 1964, ''86'', 2078-2079. DOI: 10.1021/ja01064a041 〕。分子式を Xe(OH)6 と表した報告もあり〔例: Reuben, J.; Samuel, D.; Selig, H.; Shamir, J. "17O nuclear magnetic (resonance) (N.M.R.) study of xenic acid." '' Proc. Chem. Soc.'' 1963 (Sept.), 270.〕、その分子式には CAS登録番号として が与えられている。 == 水溶液中の挙動 == 0.07および、0.007mol dm−3三酸化キセノン水溶液を、イオン強度0.5(0.5mol dm−3NaClO4)のもと、0.5dm−3水酸化ナトリウムで中和滴定した結果、キセノン酸水素イオンHXeO4−の塩基解離定数(加水分解定数)として''K''b = 6.7±0.5 ×10−4と見積もられ、その平衡に対する酸解離定数p''K''a = 10.5が報告されている。さらに紫外可視吸収スペクトルのpH依存性により求められたイオン強度0.1における解離定数はp''K''a = 10.8としている〔。また同著者らはキセノン酸水素イオンの構造は不明であるが、H5XeO6−である可能性も否定していない。 : : 中和滴定曲線を解析しても水溶液中における第二段階解離は認められない〔。 : またキセノン酸水素イオンは酸化剤としてはたらくが、塩基性溶液中でオゾンにより酸化されると過キセノン酸水素イオンを生成し、その標準酸化還元電位は以下のように見積もられている。 : , (アルカリ性水溶液) 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「キセノン酸」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Xenic acid 」があります。 スポンサード リンク
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