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キックセラ亜門 Kickxellomycotina とは、菌界に含まれる分類群の一つ。21世紀になって認められた群であり、特殊なカビと昆虫などの腸内寄生菌を含む。 ==概説== この亜門に所属しているのは、いずれもかつては接合菌門に含まれていたものだが、経歴としては二つの群に分けられる。 一つはディマルガリス目とキックセラ目のもので、これらはかつて接合菌綱ケカビ目に所属させ、後に同綱の中で独立目とされた。いずれも土壌や動物の糞などから発見され、よく発達した菌糸体を形成し、立ち上がった胞子柄の上に特殊な胞子を作る。 もう一つはハルペラ目とアセラリア目のもので、これらは接合菌門の下のもう一つの綱であったトリコミケス綱に含めたものである。これらはすべて昆虫など小型節足動物の腸内に生育し、限定的な菌体を発達させる。 これらはその一部で近縁関係が想定されたものもあるが、主として分子系統の情報に基づいてこのような一つの亜門にまとめられたものである。なお、かつてこの両群が所属していた接合菌門は解体され、その多くがこの群同様にケカビ亜門、ハエカビ亜門など、門の所属を明らかにしないままに亜門扱いとされている。それについては菌界、接合菌門などを参照のこと 。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「キックセラ亜門」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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