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キックスターター () は、運転者が脚の力を使ってエンジンを始動するための装置である。単にキックと呼ばれることもある。キックスターターでエンジンを始動させることはキックスタートと呼ばれる場合がある。主にオートバイ用エンジンに採用されるが、全地形対応車やスノーモービルでも採用例が見られる。 == 概要 == キックスターターは、エンジンに取り付けられた「キックペダル」や「キックレバー」と呼ばれる足踏み式のレバーを踏みおろすことでエンジンを始動させる、人力のエンジン始動装置である。人力による始動という意味では自動車におけるクランク棒と同じだが、クランク棒は着脱式がほとんどで、その操作を手で行なうのに対し、キックペダルは据え付け式がほとんどで、その操作を足で行なう。 キックペダルは軸に固定され、ペダルの操作による軸の回転が歯車(ギア)などを介してエンジンの出力軸を回転させてエンジンの始動を促す仕組みである。一回の踏み下ろし操作でエンジンの出力軸が数回転するようにギアによって増速されている一方、運転者の脚力だけでも十分なトルクを得られるようにペダルのレバー部は長く作られている。 かつては、キックスターターがトランスミッションのメインシャフトシャフトに接続される方式が用いられていたが、現在ではプライマリードリブンギアに接続されるプライマリーキックスターター()が主流である。旧来の方式ではトランスミッションをニュートラルにしてクラッチを接続した状態でなければ、キック操作によって駆動輪が回転してしまうため始動ができなかった。プライマリーキックスターターにより、クラッチを切ればトランスミッションのシフト位置に関わらず始動が可能となった。日本車としてはヤマハ・YA-1が初めてプライマリーキックスターターを採用した。プライマリーキックスターターに対して、旧来の方式はセカンダリーキックスターター()と呼ばれる場合もある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「キックスターター」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Kick start 」があります。 スポンサード リンク
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