翻訳と辞書
Words near each other
・ キナバル自然公園
・ キナプシン
・ キナライア語
・ キナラ州
・ キナリザリン
・ キナルジン
・ キナルジン酸-4-オキシドレダクターゼ
・ キナン
・ キナ・マルパーティーダ
・ キナー
キナーゼ
・ キナーゼ(賦活素)
・ キナ中毒
・ キナ皮
・ キナ皮アルカロイド
・ キナ酸
・ キナ酸/シキミ酸デヒドロゲナーゼ
・ キナ酸デヒドロゲナーゼ
・ キナ酸デヒドロゲナーゼ (キノン)
・ キニ


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

キナーゼ : ウィキペディア日本語版
キナーゼ
キナーゼ(Kinase、読み:カイネイス、カイネース)とは、生化学において、ATPなどの高エネルギーリン酸結合を有する分子からリン酸基を基質あるいはターゲット分子に転移する(リン酸化する)酵素の総称であり、リン酸化酵素とも呼ばれる。EC 2.7群(リン酸転移酵素、ホスホトランスフェラーゼ)に属する。英語発音に由来するカイネイスカイネースと呼ぶ研究者が増えてきている。
一般に高エネルギーリン酸化合物からのリン酸転移反応は大きな負の自由エネルギー変化を伴うため不可逆変化として進行しやすく、その結果生じる化合物もまた高エネルギーリン酸化合物である場合もある。ゆえにキナーゼは基質分子に対して「活性化」あるいは「エネルギーを与える」(キナーゼの名称もこの意味による)と考えることができる。すべてのキナーゼはMg2+あるいはMn2+など2価の金属イオンを要し、それによりドナー分子の末端リン酸基の転移を容易にする。
キナーゼには様々なタイプがあるが、大きくは低分子化合物を基質とし代謝経路で機能するタイプと、タンパク質を基質としてその機能を調節したり細胞シグナル伝達経路で機能するタイプの2つに分けられる。例として次のようなものがある:
* 低分子基質タイプ
 * クレアチンキナーゼ
 * ピルビン酸キナーゼ
 * ヘキソキナーゼ
* プロテインキナーゼ:特にこのタイプをキナーゼとよぶことも多い。
なおプロテアーゼの中にはウロキナーゼ、ナットウキナーゼのように「キナーゼ」という名称のついたものがあるが、これらは「酵素(プラスミノーゲン)を活性化する酵素」の意味で個別に命名されたものであって、本項目のキナーゼではない。


抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「キナーゼ」の詳細全文を読む



スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.