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キャスケット・ビジャール()は、フランス陸軍で落下傘兵向けの戦闘帽として考案された帽子である。アルジェリア戦争の際にマルセル・ビジャールが愛用したためこのように呼ばれる。後に落下傘兵以外の兵科でも広く使用され、フランス国外でもこれを模倣した戦闘帽が多数作られた。 == 概要 == 正式には空挺兵用布帽()と呼ばれる。最初に設計された1953年式のほか、細部に変更・改良を加えたものがいくつか存在する。 ビジャール自身が考案したとされることもあるが、実際には第一次インドシナ戦争末期に軍曹を始めとする下士官らが考案したと言われている。彼らは新型戦闘帽を設計するにあたり、第二次世界大戦中に開発された日本軍の略帽とドイツアフリカ軍団(DAK)の野戦帽に注目した〔。 File:Hatazo Adachi.jpg|略帽を着用した日本陸軍の将官。 File:Bundesarchiv Bild 101I-783-0150-11, Nordafrika, Offiziere bei Besprechung.jpg|野戦帽を着用したDAKの将官。 こうして作られた新型戦闘帽は、大まかな形状は日本製の略帽を踏襲しつつ、DAKの野戦帽の特徴も取り入れたものだった。日本製の略帽と同様、ひさしを折って帽自体を簡単に畳むことができる。また、後頭部を覆う防暑用の帽垂布は中央で2つに分かれており、使わない場合は帽の内側に折り込むことができる〔。 当初は旧式で在庫があった「の皮」()と俗称されるSAS43迷彩の布地から作られていたが、アルジェリア戦争期には落下傘部隊の標準的な野戦服と同様の1947/52迷彩()の布地に改められた。さらに後にはオリーブ色のサテン300(Satin 300)布地やの布地を用いたものも作られている〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「キャスケット・ビジャール」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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