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キャンベラ級強襲揚陸艦 : ウィキペディア日本語版 | キャンベラ級強襲揚陸艦[きゃんべらきゅうきょうしゅうようりくかん]
キャンベラ級強襲揚陸艦 () は、オーストラリア海軍の強襲揚陸艦(Landing Helicopter Dock, LHD)の艦級。 スペイン海軍の強襲揚陸艦「フアン・カルロス1世」の準同型艦であり、全通した飛行甲板と大型のウェルドックを備えている。2隻が建造されており、1982年に退役した航空母艦「メルボルン」を上回る、オーストラリア海軍史上最大の軍艦である。 == 来歴 == オーストラリア海軍では、第二次世界大戦中に3隻の歩兵揚陸艦(LCI)を取得して、水陸両用戦力の整備に着手した。戦後、イギリス海軍よりLST Mk.3型戦車揚陸艦6隻の貸与を受けて運用していたものの、これらは1950年代中盤には返却され、代替の試みもなされなかった。このことから、陸軍はアメリカ海軍の中古艦としてLSM-1級中型揚陸艦4隻を入手し、1970年代にはバリクパパン級大型揚陸艇により更新したが、こちらは建造途上で海軍に編入された。 またより大型の両用艦艇として、1982年にはイギリス海軍補助艦隊のラウンドテーブル型支援揚陸艦の設計に基づいてを建造・就役させ、水陸両用戦力の再整備に着手したのに続き、1990年代初頭にはアメリカ海軍を退役したニューポート級戦車揚陸艦2隻を入手し、改装の上でカニンブラ級揚陸輸送艦として再就役させた。しかしこれらはいずれも老朽化していたことから、2010年代を目処に更新が計画されることとなった。東ティモール国際軍での経験から両用戦力整備の必要性が確認されたこともあり、2000年の防衛白書において、まず「トブルク」およびカニンブラ級のうち1隻を更新するための2隻の取得が盛り込まれ、2004年にはフランスのDCNS社とスペインのナバンティア社に対して打診され、両者はそれぞれ、自国海軍向けに開発したミストラル級強襲揚陸艦と「フアン・カルロス1世」のオーストラリア向け改訂版をもって応募した。2007年には後者が選定され、ナバンティア社がスペインで建造した主船体をオーストラリアに回航し、テニックス(現在のBAEシステムズ・オーストラリア)社が上部構造物の取り付けや艤装等を行うこととされた〔。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「キャンベラ級強襲揚陸艦」の詳細全文を読む
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