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ゼロの使い魔の登場人物[ぜろのつかいまのとうじょうじんぶつ]

ゼロの使い魔の登場人物では、ヤマグチノボルライトノベルゼロの使い魔』の登場人物について解説する。ゼロの使い魔の用語一覧も参照のこと。虚無の使い魔のいる国は虚無の使い魔の歌の順番と同じにするため変更。
== 主要人物 ==
; 平賀才人(ひらが さいと)
: 声 - 日野聡
: 本作の主人公。ルイズの「使い魔」。物語開始時は17歳。平凡な高校生だったが、ルイズの召喚魔法により「使い魔」として東京から異世界ハルケギニアへ召喚された。身長は172cm。
: 現代日本の価値観で物を考え、それを隠さずハルケギニア世界の理不尽に怒り、抵抗するため、周囲の人間からは破天荒な人物だと思われている。感情の起伏が極端であるのに加えて思い込みが激しく、喜怒哀楽が激しい。突然異世界に召喚されたことに対しても、あまり深く悩まず適応している。実際は、如何なる困難や障害にも挫けない不屈の闘志を胸に秘めた熱血漢である。
: ルイズとの使い魔契約(コントラクト・サーヴァント)の際には、才人の左手に使い魔の証であるルーン「」''Gandalfr'' が浮かび上がった。これは「武器であればどんな物でも自由自在に扱える」伝説の使い魔「神の左手・ガンダールヴ」の印(アニメ第4期では「神の心臓・リーヴスラシル」というティファニアの使い魔にもなってしまう)。ガンダールヴのルーンは、第7巻でルイズの身代わりとなって、アルビオン共和国の7万の兵と戦い瀕死の重傷を負ったことから、一旦失われてしまったが〔デルフリンガーによると、一時心停止したことを、ルーンが死亡したと判断したからだという。才人自身はティファニアの持つ指輪の力によって蘇生した。〕、その後ルイズが才人を再び召喚し契約し直したことによって、ガンダールヴのルーンを取り戻す。
: 当初はガンダールヴの能力のみが頼りであったが、幾度もの戦いやアニエスの特訓を経て、ガンダールヴの力を使わずに魔法人形のスキルニルを複数倒したり、敵として対峙したタバサの魔法を生身で回避したりするほどに成長している。第9巻で幾度も手柄を挙げたことをアンリエッタに讃えられ、シュヴァリエの称号を得て貴族となった。同時に新設の近衛隊「水精霊騎士隊」の副隊長となった。貴族籍を得たことにより、トリステインでの公文書には「サイト・シュヴァリエ・ド・ヒラガ」というフルネームで記される。第10巻でガリアに囚われたタバサ救出のために、騎士の身分と近衛騎士隊副隊長の職位をアンリエッタに一旦返上したが、第11巻で貴族に復帰し職位も保持している。召喚されてからずっとハルケギニアの文字を読めないままであったが、タバサ救出後に彼女から教わり、読めるようになった。第14巻では教皇ヴィットーリオとその使い魔ジュリオに、元の世界に帰るかこの世界に留まるかを問いかけられるが、ハルケギニアに残ることを選択し、ガンダールヴの“槍”であるタイガー戦車を駆使して、ガリア王とミョズニトニルンが操るヨルムンガントを撃退した。第15巻から「アルビオンの英雄」「虎街道の英雄」の称号を持つ。第16巻では、アンリエッタより下賜された「ド・オルニエール」の領地により「サイト・シュヴァリエ・ド・ヒラガ・ド・オルニエール」というフルネームで記される。これらの厚遇と活躍により、平民の間では英雄視され、劇が作られるほどになるも、メイジを中心とした貴族から嫉まれ、その依頼を受けた元素の兄弟から命を狙われることとなる。
: 召喚直後からしばらくの間は我侭なルイズを嫌っていたが、共に過ごす中で彼女の優しさや苦悩を知り、彼女を守ることを決意する。ルイズやデルフに「(ルイズは)俺に惚れているんだろう」と発言した事もあるが、ルイズが自分の気持ちを素直に表さないこともあって、本心は分からないでいた〔「告白」した後も、フラれたものと誤解していた。〕。自分の「言葉」「想い」に非常に誠実で、「ルイズに『好き』と言った、その言葉や想いが嘘になるのはたまらない」という理由から、ルイズから理不尽なお仕置きを受けたり、表面上袖にされたりしても、また他のヒロインに迫られても、ルイズ以外には決して「好き」と言わず、あくまでルイズに好意を持ち続ける一途さを貫いていた。しかし、意識の深層ではアンリエッタにも惹かれていたようで、第16巻にて遂に浮気。浮気現場をルイズに見られて家出されるも、第18巻で和解し、将来を誓う。しかし、第19巻でアリィーたちによってサハラへ連れて行かれてしまう。そこで危うく心身喪失薬を飲まされそうになるが、ルクシャナの手助けによって脱出。第20巻にてティファニアの強いサイトへの想いから「再召喚」され、使い魔の契約を交わし、「神の心臓・リーヴスラシル」の力も手に入れた。奇しくもガンダールヴとリーヴスラシルを兼任するという、6000年前のサーシャと同じ境遇となる。
: アニメ版『F』ではエンシェントドラゴンとの最後の戦いの前に、リーヴスラシルの能力酷使による才人の死を恐れたルイズにより、騙される形で「世界扉」を通り日本に返されてしまう。しかしルイズを放っておけず、ちょうど地球で発生していた皆既日食に向けて盗んだ戦闘機で飛び込みハルケギニアへ帰還。エンシェントドラゴン討伐後、リーヴスラシルの力を使い切るもガンダールヴとしての力で生存し、ルイズにプロポーズして結婚した。その後、ルイズと共に「世界扉」で再度日本へ帰り、一通り東京を見せた後実家のチャイムを押すところで物語は終わっている。
: メインキャストやアニメ制作会社が同じ『灼眼のシャナII(Second)』第12話にて、パレードにシエスタとともに少し登場している。
; ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール
: - 釘宮理恵
: 本作のメインヒロイン。桃色がかったブロンドの長髪と鳶色の瞳を持つ、ヴァリエール家の三女で16歳。比較的に小柄である為、スタイルの良い同性に対してコンプレックスがあるが、腕っ節は強い。16歳で、身長が153サントスリーサイズがB76/W53/H75。華奢という点では素晴らしい体格であるが、ハルケギニアでは余りそのような価値観はないらしく、「16歳であれはない」との酷評もあり、本人もかなり気にしている。また、体格のコンプレックスとは裏腹に、顔に関しては自分自身を「天下に冠する美少女」とまで考えている。
: トリステイン屈指の名門貴族であるヴァリエール公爵家(始祖は王の庶子)に生まれ、トリステイン魔法学院に進学する。学院の進級時、使い魔召喚の儀式で才人を召喚してしまい、彼を使い魔とする羽目になった。「ゼロのルイズ」の蔑称は、幼少時から魔法に失敗し続けたため、魔法の才能が皆無であるとされたことから付けられた。だが魔法が使えなかったのは、四系統のメイジとは異なる系統の使い手だったせいであり、幾つかの事件によって「水のルビー」と「始祖の祈祷書」を手にしたことから、「虚無」の魔法に目覚める。彼女の虚無は、ロマリア教皇ヴィットーリオによると“攻撃”を司るもので、第20巻時点で使える魔法は「爆発(エクスプロージョン)」「解除(ディスペル)」「幻影(イリュージョン)」「瞬間移動(テレポート)」(アニメ版では「幻影」と「瞬間移動」を習得せず、Fにて「世界扉(ワールド・ドア)」を習得している)。強力な破壊力と威力を持つ一方、初歩の魔法でさえすぐに精神力が尽きるほど消耗が激しい。その一方で威力はルイズ自身の感情に大きく左右される。虚無に目覚めた後は、簡単なコモンマジックは使えるようになっている。ただ、魔法で失敗しているから劣等生というわけではなく、人一倍頭の回転が速いため、実践魔法を除いた座学ではほぼ学年トップの成績を収めている。
: 気位とプライドは非常に高い上、短気で気難しく癇癪持ちという厄介極まりない性格だが、泣き虫という子供っぽい一面も見せる。出来の良い姉達の存在や、魔法が使えないなどの理由から両親から全く期待されていなかったと思い込み、強いコンプレックスを抱いていた。そのため、他人に認められたいと思うあまりに物語開始当初は無茶をすることが多く、第6巻では家族の反対を押し切ってアルビオン討伐の遠征軍に参加してもいる。しかし、様々な経験を経てからは無茶をするのも貴族としてのプライドよりも仲間のためを理由にするようになり、第10巻ではアンリエッタに貴族の身分を返上しガリア王国へタバサを救出に向かった。第11巻でのトリステイン帰国後、タバサを救出したことにより、アンリエッタの義理の姉妹となり第2の王位継承権を得ている。このような一方で単純でおだてるとすぐその気になる為、しばしばシエスタなどにこれを利用して励まされる。シエスタ曰く「単純で我がまま、弱いからすぐに自信と自嘲を行ったりきたりする」しかし、だからこそほんとの聖女になれるとも言われた。
: 最初は才人のこともただの使い魔としか見ていなかったが、共に戦い続けて行く中で少しずつ惹かれていき、彼のことを1人の異性として強く意識するようになっていく。ただし独占欲と嫉妬心が強いため、才人が自分を馬鹿にしたり、他の女性と仲良くしたりするとキツイ罰を与えることから、才人には「こんな女と結婚したら大変だ」と思われている。第13・14巻で、才人が母親からのEメールを読み涙しているのを見て「才人のために何かしてあげたことがあっただろうか」という思いに駆られ、「アクイレイアの聖女」になることの対価に、教皇ヴィットーリオに世界扉を開かせて才人を地球に帰すことを決意、自らは才人の記憶をティファニアに頼み彼女の「忘却」で一旦は消してしまう、しかし結局才人は帰郷を思いとどまり、記憶も才人とキスした時に戻った(正確には才人の中のルイズとの記憶が転写された)。第16巻では屋敷の地下室での才人とアンリエッタの密会を偶然目撃し傷つき、自分が消えればみんな幸せになれると思い家出する。第17巻後半で自らの運命に向き合う事を決意し才人と合流し、元素の兄弟の次男を雑魚扱いするほどになった。第18巻にてようやく自分の本当の気持ちに素直になる事を決め才人と将来を誓い合い、エレオノールにさえも真っ向から自分の気持ちをぶつけた(アニメ版『F』では家出先は学園になっており、タバサとキュルケに諭されてすぐに戻ってきた。その後、妾宅室に通じる扉を「悪霊が出るから」という理由で板で塞いでいる)。
: 好きな食べ物はクックベリーパイ。趣味は編み物だが、かなり下手。特技は乗馬。嫌いなものは蛙。アンリエッタの幼少時の遊び相手で、彼女が女王となった今でも友人として想われている。しかし、ルイズはアンリエッタがいつも自分の人形を取り上げてはすぐに飽きるのを根に持っていたことが第17巻で明かされている。才人に「姫様は飽き性だからすぐに捨てられる」と言い、それを聞いて激怒したアンリエッタと取っ組み合いの喧嘩になった。キュルケとは顔を合わせれば憎まれ口を叩きあうが、陰湿な要素は無く、悪友とも言える関係である。
: 作者のあとがきによれば、『ダルタニャン物語』にも登場する実在の人物、ルイーズ・ド・ラ・ヴァリエールをモデルにしており、片足が不自由という身体的ハンディキャップを負いながらも誇りを持って己の生き方を貫く姿勢を見習っている。
; デルフリンガー
: 声 - 後藤哲夫
: 才人の相棒である、意思を持つ魔剣「インテリジェンスソード」。最初の姿は片刃の長剣で、鎺(刃の根本)の金具をカチカチ動かして喋ることが出来る。柄まで含めると150センチ余りあり、腰に下げるには長すぎるため、才人は背中に携えている。実は単に、今は剣に憑依している、と言うだけの霊的な存在であり、剣自体が本体ではない。6千年も生きており、かつての「ガンダールヴ」が使っていた伝説の剣であるという。トリスタニアの武器屋で才人が「ガンダールヴ」であることを知ると、自らを売り込みその所有物となる。インテリジェンス系の武器自体は価値が出るほど珍しいものではなく、しかも見た目が錆び付いたボロボロの剣であったことや、店の主人がデルフリンガーの口の悪さに閉口していたことから、破格の安値で購入できた。才人のことを「相棒」と呼び、才人にとっては共に戦う戦友のような存在であった。
: 虚無の使い魔用の武器であるが、本来虚無や始祖ブリミルと対立する存在である先住魔法で命を吹き込まれている。始祖ブリミルや虚無に関して詳しく知っているようだが、本人によると、長い年月を経ているため、基本的にはほとんどのことを忘れている。しかし、ふとした拍子に思い出す場合もあり、何度か才人達のピンチを救っている。一応伝説の剣らしく「外見を錆びた剣に変えたり戻したり出来る」、「攻撃魔法を吸収し、また吸収した分だけガンダールヴの体を操る」、「触れた剣士の力量や武器の情報を読み取る」などの特殊能力を持つ。
: 剽軽な性格をしており、しばしば「おでれーた!」と連呼している。寂しがり屋な一面もあり、鞘に入れられていると喋ることはできないため、鞘に入れられたままで相手をしてやらないとすぐに拗ねる。
: 才人がルイズと2度目の「使い魔契約」を行った際には、ルーンが胸に付かないか恐れていた描写があり、四人目の虚無の使い魔「リーヴスラシル」の出現を恐れているようである。またロマリア開国の祖であるフォルサテが嫌いで、その上始祖ブリミルと面識も無いのに「ブリミルの教え」を鼻高々に説くロマリア皇国が気に入らないらしい。第16巻で、ドゥドゥーの「ブレイド」の魔法力を吸い込むが、許容量を越えてしまったため刀身が破裂して消滅。第17巻では才人に「お前がいないと何もできない」と言われ、デルフリンガーの消滅を知ったルイズ、シエスタも悲しんだ。
: 第19巻においてエルフたちに攫われ、サハラに連れて行かれた才人とティファニアの前で無銘の日本刀に宿って復活する。帰還に時間がかかったのは、前の長剣が砕ける寸前に、現在の日本刀に乗り移る事自体は出来たものの、刃物としての構造が違いすぎて意思を顕在化するのに苦労した為であった。その際、長い時間に渡って思索の機会を得た彼は、自分がエルフによって作られたことや、ブリミルを貫いた事も思い出した。また、第19巻の描写からしゃべるだけではなく念話(テレパシー)も出来る模様。
: アニメ版『F』ではエンシェントドラゴンの炎を吸収した際に砕け散るも、才人のガンダールヴのルーンに宿り眠りについていた。才人がハルケギニアに戻るために使った戦闘機に一時的に宿る形で復活し、エンシェントドラゴン討伐後はまたルーンの中に戻った。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ゼロの使い魔の登場人物」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 List of The Familiar of Zero characters 」があります。



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