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キュレーター
キュレーター()とは英語由来の外来語である。英語の元の意味では、博物館(美術館含む)、図書館、公文書館のような資料蓄積型文化施設において、施設の収集する資料に関する鑑定や研究を行い、学術的専門知識をもって業務の管理監督を行う専門職、管理職を指す。(※―展覧会を組織すること)。日本語でも、ほぼ同じ意味で使われている。日本にキュレーターと言う語が入ってくる2000年代までは、学芸員と言う語が使われていたが、現在は学芸員とキュレーターが混在している。なお「学芸員」は一般的にはと訳される。 == 概要 == 博物館における収集資料の研究に携わり、専門知識をもって業務にあたる点は日本の学芸員に相当する。キュレーター職は学芸員の中でも企画を担当する権限を有する人を指す。小規模の館では、キュレーター職がそのまま館長職を意味することもある。 日本の博物館や図書館においては、館の専門性にかかわる学術担当の職員が管理監督の高い権限を持って企画することがある。権限は人に与えられるものではなく、自分で発揮するものである。研究と同時に欧米の博物館などにおけるエデュケーター職(教育活動担当)、テクニシャン職(標本作成・保存処理・描画などといった個別技術担当)といったあらゆる専門技能職が学芸員職ひとつに集約されている。キュレーターと日本の学芸員を比較すると、どちらも自らも専門的学術研究に携わる職種であることは共通している。キュレーターが様々な技能職員や事務職員を統括して館の運営事業(資料収集・研究・教育・展示など)を企画・推進する実質的運営責任者である。様々な技能職員とは、博物館においては研究職のほか、日本では学芸員が職務上兼業するエデュケーター、テクニシャンのようなあまたの技能職員、図書館においては司書、公文書館においてはアーキビストといった職種を指す場合がある。 日本の学芸員はキュレーターに比べて低い地位にある訳ではない。その法律による職掌は博物館法の博物館に限られる。とはいえ、同様に資料の学術研究に基づく専門業務を行う職種が他にないため、日本語の学芸員を英語に翻訳する時はcuratorの語を与える〔goo和英辞典"学芸員" 〕〔excite和英辞書"学芸員" 〕〔英辞郎on the WEB"学芸員" 〕。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「キュレーター」の詳細全文を読む
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