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キューバ南東部のコーヒー農園発祥地の景観 : ウィキペディア日本語版 | キューバ南東部のコーヒー農園発祥地の景観[きゅーばなんとうぶのこーひーのうえんはっしょうちのけいかん]
「キューバ南東部のコーヒー農園発祥地の景観」は、キューバの世界遺産のひとつ。キューバのサンティアーゴ・デ・クーバ州とグァンタナモ州にまたがる、81475 ha の土地に、171のコーヒー・プランテーションの遺跡が存在する。 == 歴史 == カリブ海での黒人奴隷を使ったプランテーションは、18世紀にはフランス領のサン=ドマングで大規模に行われていた。しかし、ハイチ革命によってサン=ドマングがハイチとして独立すると、白人たちは多くの黒人奴隷を連れて、別のプランテーション用の土地を求めた。この時に当時スペイン領であった隣の島キューバに移る者たちが現れた。キューバは、おもにサトウキビ・プランテーションの移入地になったが、南東部のシエラ・マエストラ(マエストラ山地)の麓では、コーヒー・プランテーションの移入が試みられた。 シエラ・マエストラ一帯は、気候はハイチと似ていても、鬱蒼とした森林が茂っていた分、開墾には多くの困難を伴った。しかし、苦労しながらも次々とプランテーション経営が始まっていった。 19世紀には多くの農園が作られたが、ハイチ伝来の伝統的手法に頼る経営は、その頃コーヒー栽培が始まったブラジルなどの南米大陸諸国の新しい手法との競争には不利だった。その結果、キューバでのコーヒープランテーションは漸次衰退していった。
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