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キラー・ビー : ウィキペディア日本語版
アフリカナイズドミツバチ

アフリカナイズドミツバチアフリカ化ミツバチ、Africanized honey bee, AHB)はアフリカミツバチ(''Apis mellifera scutellata'')とセイヨウミツバチ(''A. m. ligustica'' 及び ''A. m. iberiensis'')の交雑種。攻撃性が強く、人間の死亡例も多いために恐れられているが、地域によっては生命力の強さが買われて養蜂に使われている。また、セイヨウミツバチとの交雑が進んだため、最近では攻撃性が弱まりつつある。別名キラービー (killer bee)、アフリカナイズドビー (Africanized bees)、アフリカ蜂化ミツバチ。
==概要==
アフリカナイズドミツバチのセイヨウミツバチと比較しての特徴は次の通りである:
*群れを作りやすい。
*元の巣を放棄して別の場所に巣を作ることが多い。養蜂家が頻繁に近づくだけで巣を捨てることもある。
*季節の変わり目など、エサが少なくなると巣を移動する。
*セイヨウミツバチよりも空洞に巣を作る性質が強い。
*巣に防御専門の役割のハチが多く暮らす。
*巣周辺の警戒領域が広く、その領域に入った生き物を防御本能で攻撃する。
*移動中、一時的に休息している群れは、防御行動をとりやすい。
*攻撃する場合、多数の個体が出動し、逃げても非常に長距離を追いかける。
*エサが無い環境で長期間生きられない。そのため、厳しい冬、晩秋の乾季がある地域には侵入していない。
恐ろしいアフリカナイズドミツバチだが、中央アメリカでは養蜂に使われている。中央アメリカでは古代から養蜂にハリナシバチを使っていたが、アフリカナイズドミツバチの方がプロポリスなどを集める能力に優れていたため、多くの養蜂家がこれに切り替えている。とはいえ、アフリカナイズドミツバチは多くの地域で侵略的外来種扱いされている。
アフリカナイズドミツバチは熱帯に強いとされているが、北緯39度付近(ミズーリ州カンザスシティと同じ緯度)でも観察例がある。逆に南アメリカ南部では見つかっていない。北部にわたったアフリカナイズドミツバチは、現地のセイヨウミツバチとの交雑が進んで今ではアフリカミツバチ由来の遺伝子は大分薄められており、アフリカナイズドミツバチが危険とされている地域はアメリカ合衆国南部に限られている。


抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「アフリカナイズドミツバチ」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Africanized bee 」があります。



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