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30F39クラスノポールは、ロシア製の誘導砲弾である。この砲弾は152/155mm口径のカノン砲から発射されるであり、翼安定機構を持ち、セミオートマチックのレーザー誘導が行なわれる。 この砲弾は、レーザー照射装置により照らされた地点へ自動的に誘導されるもので、典型的には地上の砲兵観測員によって操作される。これは観測員が視認できる目標のうち、戦車のように小型の地上目標や、他の直射兵器、強化された陣地、または重要地点の目標物との交戦を意図している。この砲弾は固定化された目標や移動目標のどちらに対しても投入できるが、その条件はこれらが観測員の視野内に在ることである。 1986年2月、クラスノポールはソ連地上軍に採用され、イジェフスク機械製作工場の工場で量産が開始された〔Юбилей тульского создателя высокоточных артиллерийских боеприпасо 〕。 == 詳細 == 2K25クラスノポールシステム〔は30F39誘導砲弾を含み、また1D22、1D20、1D15レーザー目標照射装置(LTD)、そして1A35射撃同調システムがある。レーザー照射システムの照射距離は5kmであり、この一方で砲弾自体の射程は20km〔''Jane's Ammunition Handbook 1994'' (Alexandria: Jane's Information Group Inc., 1993), p. 210. ISBN 0-7106-1167-6.〕である。また目標探知装置の有効半径は1kmである〔FAS Williams, Walter, ''Threat Update: Krasnopol--A Laser-Guided Projectile for Tube Artillery'' Foreign Military Studies Office, Fort Leavenworth 〕。 システムの機能は以下の通りである。観測員は目標位置を確定し(例えば、彼ら自身の位置から見ての、地図上の座標や方位そして距離)、自身のレーザー目標照射装置が確実に目標をマークできるようにし、クラスノポールによる目標への砲撃を要請または命令する。次に、火砲が目標位置を照準し、誘導砲弾が発射される。砲撃部隊は通信網を介して信号を送り、観測員の持つ1A35I観測装置に誘導砲弾の砲撃を認証させるため、1A35K指揮装置を用いる。さらにレーザー目標照射装置が目標を照らすのに用いられ、飛翔中の砲弾は目標からのレーザー反射を検知し、照射を受ける目標位置へと誘導される。 当初目標の撃破後、LTDの操作員はさらにまた別の目標を要請するか、命じる可能性がある。もしこれらの次なる目標がともども間近にいるのであれば、レーザー照射装置に干渉する煙や塵を減らすため、これは以前の目標よりも風上に位置している必要がある〔。 クラスノポールは36km/hまでの速度で移動する目標に直撃を加えられる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「クラスノポール」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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