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クラテール
クラテール (kratēr、古代ギリシア語: ) は、古代ギリシアでワインと水を混ぜるのに使われた大型の甕である。この名称は動詞の (keránnymi、「混ぜる」) から派生した。 == 形状と機能 == 古代ギリシアでの饗宴で、クラテールは部屋の中央に置かれた。クラテールは非常に大きかったため、満たされたまま持ち運ぶのは容易ではなく、従ってワインの水割りは別の容器で汲むことになった。実際、ホメーロスの『オデュッセイア』〔IX.10〕では宴会場でクラテールからワインを汲み、走り回ってあちこちの客の杯にそれを注いでいる様子が描かれている。現代のギリシャ語で薄めていないワインを ''krasi'' () と呼ぶが、これはワインと水をクラテールで混ぜたことに由来している。クラテールは液体を入れておくため、土器の表面に水分がしみ出さないように内側に釉薬がかけられていた。中を覗き込むのが容易だったため、美的感性による部分もあったと考えられる。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「クラテール」の詳細全文を読む
英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Krater 」があります。
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