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クリシオゲネス門(Chrysiogenetes)は、グラム陰性の細菌門である。クリシオゲネス1綱1目1科より構成される。 2010年2月現在、記載されているのは以下の2種である。 * ''Chrysiogenes arsenatis'' * ''Desulfurispirillum alkaliphilum'' 両者に共通する特徴として、常温性・偏性嫌気性の従属栄養生物であり、炭素源としてピルビン酸、酢酸、乳酸、リンゴ酸、フマル酸、コハク酸を利用する。最終電子受容体として硝酸・亜硝酸を利用できる。グラム陰性の細胞壁、単極の鞭毛を持ち、湾曲したビブリオまたはらせん状の形態を持つなどがある。16S rRNA系統解析に基づいて設定されており、この門を特徴づけるような特別な細胞構造・特徴はあまりない。 他の細菌門とは離れており、系統関係はあまりよくわかっていない。16S rRNAによる系統樹ではデフェリバクターに比較的近い。 == ''Chrysiogenes arsenatis'' == この種は1996年にヒ素で汚染されたヨシ原から単離されたもので、ヒ酸を還元して亜ヒ酸にする。ヒ酸の使用はエネルギー的にメタン発酵や硫酸還元よりも有利といった利点があるが、ヒ素化合物には強い毒性があり、増殖に使用する生物は殆どない。''Chrysiogenes''に特徴的なものである。 分離源であるヨシ原のヒ素は金鉱の排水に由来するもので、''Chrysiogenes''という命名もギリシア語で「金鉱から生まれたもの」といった意味がある(種形容語はラテン語でヒ酸の意)。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「クリシオゲネス門」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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