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クリストファー・パイク : ウィキペディア日本語版
クリストファー・パイク
クリストファー・パイク(Christopher Pike)は、シリーズ化される前の『スタートレック』のパイロット版エピソード『ザ・ケイジ』(1964年製作)においてエンタープライズ号の船長だった人物である。 その後、エンタープライズ号の船長はパイク船長からカーク船長に変更されシリーズ化された。
なお、クリストファー·パイクを筆名とするアメリカの作家がいるが、彼はこのキャラクターから筆名を採用したとされる。
== 正史 ==
カーク船長の前任のエンタープライズ号船長。階級は艦隊指揮大佐(Fleet Captain)。年齢は30代中盤。『ザ・ケイジ』冒頭で以前のミッション中、乗員が犠牲になったことを思い悩む姿が見られ、ドクターに「(船長を)引退する時期じゃないかな」と漏らすなど、剛胆で陽気なカーク船長と比較すると、ナイーブで陰のあるキャラクターとして描かれている。
しかし、パイクがカークと比較して惰弱で指導力の低い船長であったというわけではなく、異星人を捕らえて幻覚の中で手なずけることを目的とするタロス星人に捕らわれた際は、様々な幻の誘惑や苦痛に対して毅然とした態度で反抗しており、また、彼が部下から多大な信頼と忠誠をうけた人物であったことは、彼の元部下で、論理を重んずるバルカン人であるミスター・スポックが、反乱の罪を犯すという非論理的な手段を使ってまで彼を救おうとした(詳細は後述)ことからも十分に窺える。
後に宇宙探査の任務を終えると後任の船長にカーク大佐を据えて、自らはエンタープライズ号を降りた。その後は地上勤務に就いていたが、ある時の視察旅行中、搭乗していた宇宙船が故障事故を起こし、巻き込まれた子供たちを救うべく事故現場へ飛び込んだ。パイクはこの時、人体に極めて有害なデルタ光線を大量に浴びて重傷を負ってしまった。この負傷によって彼は、余命や知能こそ常人と変わらないものの全身不随になり、イエスかノーかという単純な意思伝達のみ可能な装置を組み込まれた車椅子で一生過ごすことを余儀なくされた。
この悲劇を知ったミスター・スポックは綿密に計画し、エンタープライズ号を乗っ取ってタロス4番星へパイクを運ぶことを決意し、実行する(『スタートレック:宇宙大作戦』「タロス星の幻怪人」)。なお、タロス4番星は宇宙艦隊の規則により、惑星との接触が一切禁じられており、違反者は例外なく死刑という禁じられた惑星である。
タロス4番星へ運ばれたパイクは、愛するヴィーナ(パイク以前にタロス星へやってきた地球人の女性。事故で重傷を負ったためタロス星以外では満足に生きられない)とともに、幻覚の中ながらも幸せに住むことになった。反乱と規則違反を犯したスポックと、巻き込まれるという形ながら、規則違反に加担したカーク船長であったが、艦隊司令部はパイク船長の経歴と現状を鑑み、特例として免罪という処分になった。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「クリストファー・パイク」の詳細全文を読む



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