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クリスマスプディング ()は、イギリスの伝統的なクリスマスケーキ。具材にプラムが使われることが多いため、プラム・プディング () とも呼ばれる〔『図説クリスマス百科事典』、198-199頁〕。 味や食感、外見は日本人が想像するケーキや一般に「プリン」と呼ばれるカスタードプディングとは大きく異なる〔石井『英国フード記 AtoZ』、137-138頁〕。味は濃厚で芳醇、その食感は「ドライフルーツが舌に絡む」とも言われる〔石井『英国フード記 AtoZ』、138,140頁〕。 == 歴史 == 中世のクリスマスに作られた濃厚なスープ、あるいは肉と果物が入ったポリッジがクリスマスプディングの起源とされている〔。この粥はケルト神話の収穫の神ダグザにあやかって作られたものが起源とする説もある〔『食の世界地図』、172-173頁〕。 16世紀までにクリスマスのシンボルとしての地位を確立し、清教徒革命中のクリスマスでは、クリスマスプディングはミンスパイと共に製作を禁止された〔。チャールズ2世の時代に〔ベイリー『イギリス料理』、195頁〕材料に増粘剤が加えられて現在のような固形の料理になり、チャールズ・ディケンズが著した『クリスマス・キャロル』にも固形状のクリスマスプディングが登場する〔。そしてヴィクトリア女王がクリスマスプディングを英国王室のデザートに採用して以降、イギリス国民のクリスマスに欠かせないデザートとして定着した〔。 各家庭ごとに異なる味とレシピがあり、イギリス人にはこれについて一家言持つ人が多い(日本のお雑煮の例を想像すると理解しやすい)。しかし、今日では手製のクリスマス・プディングの代わりに市販のものを購入する家庭が多くなっている〔石井『英国フード記 AtoZ』、140頁〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「クリスマスプディング」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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