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クリス・ソイヤー : ウィキペディア日本語版
クリス・ソイヤー

クリス・ソーヤー: Chris Sawyer)はスコットランド出身のコンピュータゲームクリエイターで、『ローラーコースタータイクーン』、『トランスポートタイクーン』などのゲームデザインおよびゲームプログラミングでよく知られている。
== 経歴 ==
ソーヤーは1983年にゲーム業界に入り、まず Memotech MTXというホームコンピュータ向けにZ80機械語でゲームを作成し、その後Amstrad CPCシリーズ用のゲームを開発した。例えばアリオラソフト社が発売した『Sepulcri Scelerati』や『Ziggurat』といったタイトルがある。前者はほぼ完成したものをゲーム会社が買い取ったという珍しい例である。『Elite Plus』のPC版にも貢献している。
ソーヤーの最初の経営シミュレーションゲームトランスポートタイクーン』は、1994年にマイクロプローズからリリースされ、『タイクーン』シリーズの古典となった。翌年、ソーヤーはそのゲームを改良・拡張し、『Transport Tycoon Deluxe』と名付けた。
ソーヤーは続編をすぐに作ろうと考えていた。しかし、基本であるゲームエンジンを開発しているうちにローラーコースターに興味を持ち始め、『ローラーコースタータイクーン』を作った。このゲームは発売前には『White Knuckle』と呼ばれていた〔"10 things you (probably) never knew about Chris Sawyer's Tycoon games..." from Chris Sawyer Software Development website〕。その後『トランスポートタイクーン』の続編の開発に戻ろうとしたが、すぐに『ローラーコースタータイクーン2』の開発に入った。再び『トランスポートタイクーン』の続編開発に戻り、ついに2004年『Chris Sawyer's Locomotion』をリリースした。
2003年、『Transport Tycoon Deluxe』のリバースエンジニアリングが第三者によって行われ、その成果を元にオープンソースプロジェクト「OpenTTD」が開始され、多くの人々が拡張・改良を続けている。ソーヤーはアタリ社が『ローラーコースタータイクーン』を開発する際にはコンサルタントとして関わった。
2005年11月、ソーヤーはアタリがロイヤリティの支払いを拒否したとして同社を訴えた〔"Sawyer Sues Atari Over ''Roller Coaster Tycoon'' Royalties" from ''Gamasutra'' (November 8, 2005)〕。
『Locomotion』以降ソーヤーはインタビューなども受けず、彼の会社のサイトは2007年以降更新されておらず、沈黙を守っている。
ソーヤーはフリーランスのアーティスト(Simon Foster)やミュージシャン(Allister Brimble)の助けだけを得て、ゲームの設計やプログラミングをほとんど1人で行った。現在はスコットランドのダンブレーン(Dunblane)に在住。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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