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クリープサージ : ウィキペディア日本語版
クリープ (自動車)
クリープ (creep) 、クリーピング (creeping) とは、アクセルペダルを踏むことなく、エンジンアイドリングの状態で車両が動く現象のこと。クリープ現象または、摺り足現象と呼ばれる。略称は「クリ現」。クリープとは英語の「忍び寄る」を意味する。
クリープサージとは、エンジンのトルク変動によって発生する自動車が前後方向にガクガクと揺れる事を指す。
==解説==
クラッチ機構に流体継手や、その一種でありトルク増幅機構を持つトルクコンバータを採用した、セミオートマチックトランスミッション搭載車(セミAT車)やオートマチックトランスミッション搭載車(AT車)で発生する。マニュアルトランスミッション搭載車(MT車)は仕様上発生しない。
流体継手やトルクコンバータは、動力の伝達に液体(多くの場合、適切な粘度に調整された油脂。ATFと呼ばれる〔出光興産の登録商標である。〕)を用いており、機械式のクラッチ機構とは異なり、動力伝達を完全に切断できないことに起因する。トルク増幅機構を持つトルクコンバータ搭載車は、増幅の度合いが小さな流体継手搭載車に比し、顕著にクリープを生ずる。
AT車では、その普及とともにクリープを生ずることが広く認知されたため、構造上、本来はクリープが発生しないクラッチ(乾式、湿式ともに)を使ったセミATやデュアルクラッチトランスミッションでも、同様の現象を半クラッチにより擬似的に発生させて違和感を減少させているものが多い〔webCG Q&A「デュアルクラッチトランスミッションは、なぜクリープする?」 〕。また現在のトルクコンバータを採用したAT車ではニュートラルアイドル制御〔ニュートラルアイドル制御 | 日産|技術開発の取り組み 〕と言って、燃費向上のためDレンジでも停止時に内部をニュートラル状態にして動力伝達を切断しているため、クリープを無くすことは技術的には可能である。
電気自動車やシリーズ方式ないしシリーズパラレル方式ハイブリッド車でも厳密にはクリープとは言わないが、同様の動作をするようにプログラムされているものが多い。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「クリープ (自動車)」の詳細全文を読む



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