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クレオパトラトマスは日本の競走馬。デビューから2週間・3戦目で帝室御賞典(現在の天皇賞の前身)を制した、戦前の名牝。月城という名前で繁殖牝馬ともなっている。 顕彰馬入りしたクモハタは半弟にあたる。 ==戦跡== デビュー戦を楽勝、2戦目をレコード勝ちすると、3戦目は東上して帝室御賞典に出走。ここでも4馬身差の快勝を見せる。3週連続の出走で、3歳(現表記)牝馬が春の天皇賞に出走することは現状ではかなわないし、出走しても勝利すると言う事は困難であろう。なお、この帝室御賞典は4頭立てで、うち、クレオパトラトマスとタマナギは4歳牝馬、古馬はトーチとユキオミの2頭でそれぞれ1勝馬、2勝馬だった。その後東京優駿大競走に出走、1番人気に支持されるが、道悪に泣きガヴアナーの9着に敗れる。なお、弟のクモハタは東京優駿競走を制し、姉の無念を晴らしている。 その後も4歳まで現役を続け、最終戦では72kgを背負っての快勝。あまりの強さに海外遠征も…という話が出るほどであったという。実際には馬主が不祥事を起こした事による馬主変更によりかなわなかったが、海外重賞初勝利が孫のハクチカラというのも不思議な縁である(海外での初勝利はスイテン)。 その後月城という名で繁殖入り。桜花賞優勝馬ハマカゼ(繁殖名:梅城)、中山大障害(秋)優勝馬モモタロウを出すなど、繁殖牝馬としても優秀であった。さらに孫にハクチカラ、タカクラヤマ、曾孫にニホンピロムーテー(菊花賞)、スイートフラッグ、子孫にゴールドシップ(皐月賞、菊花賞、有馬記念、宝塚記念、天皇賞(春))、サンエイサンキュー、カネトシガバナー、ゴーゴーゼット、キングオブダイヤ、リンデンニシキらを出すなど、戦前の下総御料牧場の名血を現代に続く由緒ある系統ともなっている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「クレオパトラトマス」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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