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クレノウ断片(クレノウだんぺん、Klenow fragment)は、大腸菌のDNAポリメラーゼIをタンパク質分解酵素で部分分解して得られる断片のうち、大きな方の断片である。DNAポリメラーゼIが持つ3種の活性(DNAポリメラーゼ、5'→3'エキソヌクレアーゼ、3'→5'エキソヌクレアーゼ)のうち、5'→3'エキソヌクレアーゼ活性が失われている。名は1970年にデンマークの生化学者ハンス・クレノウが報告した ことにちなんでおり、クレノウフラグメント、クレノウ酵素とも呼ばれる。 == 使途 == DNAポリメラーゼIが持つ5'→3'エキソヌクレアーゼ活性は応用上の障害になる場合が多いが、クレノウ断片はこの活性を欠くことから研究目的で幅広く活用されている。 *1本鎖DNAから2本鎖DNAの合成 *2本鎖DNAの3'陥没末端のフィルイン(fill-in) *2本鎖DNAの3'突出末端の除去 *DNAの放射性標識 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「クレノウ断片」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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