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クロノサウルス
クロノサウルス (''Kronosaurus'') は中生代白亜紀前期のアプト期からアルブ期〔Kear BP. 2003. Cretaceous marine reptiles of Australia: a review of taxonomy and distribution. ''Cretaceous Research'' 24: 277–303.〕にオーストラリアなどで生息していた海棲爬虫類で、首長竜の一種。属名の由来はギリシャ神話の神クロノス。クロノスはゼウスの父であり、息子による権威の簒奪を予言されたため『自分の子供達を次々と丸呑みして腹中に封じてしまう』という逸話があり、巨大な顎をもつこの生物の名前として採用された。ゼウスの父クロノス自体が時間の神クロノスと混同される事が良くあるため、しばしば「時のトカゲ」と和訳されることがあるが〔『小学館の図鑑NEO恐竜』、小学館、2003年、p155では「時のトカゲ」と訳されている。〕、厳密に言えば誤りである。 ==特徴==
首長竜は『首が長く頭が小さいグループ』(プレシオサウルス亜目)と『首が短く頭が大きいグループ』(プリオサウルス亜目)に大別されるが、クロノサウルスは後者における最大級のものである。 頭骨は3メートル近くもあり、全長はローマー(Romer)の推定によれば12.8mである〔Romer AS, Lewis AD. 1959. A mounted skeleton of the giant plesiosaur ''Kronosaurus''. ''Breviora'' 112: 1-15.〕。しかしながら2003年Kearによって行われた他のプリオサウルス類化石との比較から、実際にはもっと小さく、9-10メートル程度であった可能性が示唆されている〔。また吻は長く伸びた三角形となり、顎には長さ約25センチメートルに達する鋭い歯を多数持っていた。胃の内容物の痕跡から、魚介類や他の海棲爬虫類を主食にしていた事が判明している。鰭脚は後ろが大きい。胴体は硬く引き締まり、尾は短いが、上部には鰭があったと推定されている。全部の鰭脚と尾の鰭で舵取りを行っていたとされる〔『恐竜博物図鑑』 150頁〕。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「クロノサウルス」の詳細全文を読む
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