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クロワッサン症候群[くろわっさんしょうこうぐん] クロワッサン症候群(クロワッサンしょうこうぐん)とは、人生の選択肢としての結婚を拒絶したが、結婚や出産適齢期を越えた年齢になり、自分の生き方に自信がもてなくなり焦りと絶望を感じている中年女性たちの心理的葛藤の形容である。1988年に刊行された松原惇子の『クロワッサン症候群』を語源とする。 == 背景 ==
=== バブル経済期 === 1980年代日本経済はバブル期を迎え、男女雇用機会均等法〔「雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律」法令番号 昭和47年7月1日法律第113号〕が施行され、女性たちは男性と同じ条件で働き、同等の賃金を得ることが可能となった〔参考になる資料:労働運動総合研究所編1991『フレキシビリティー今日の派遣労働者 』新日本出版社. 〕〔参考になる資料:大羽綾子, 井上繁子編2006『女性が働くとき : 保護と平等と』日本図書センター.〕。結婚生活、子育てというコストを払わない独身の彼女たちは、有り余る可処分時間と経済財を、ファッション、グルメ、海外旅行(留学)、結婚を前提としない恋愛...等に自由に振り分けることが可能となった。そのような女性たちにとって自分たちの母親の人生は、家庭に縛られ夫や姑・舅に尽くすだけの従属的生活としか理解出来なかった。彼女たちにとってはもはや母親と同じ道を歩むという選択は不可能であり、結婚そのものを拒否するという新しい生き方を模索するようになっていった〔参考になる資料:松原惇子1988:16-41「女の時代到来」〕。 雑誌『クロワッサン』はそのような女性たちにシングルという新しいライフスタイルを提供し、彼女たちにとってはそれはバイブルのようになった。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「クロワッサン症候群」の詳細全文を読む
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