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クワズイモ属 ''Alocasia'' は、サトイモ科の植物の1群。サトイモ属に似た植物で、有毒ではあるが、食用とされるものもある。また、観葉植物として栽培されているものの多くある。 == 特徴 == 多年生の草本〔以下、主として佐竹他(1982),p.137〕。大部分は常緑性だが、一部に休眠期間を持つ例がある〔Boyce(2008),p.4〕。茎は地下で球形の芋を作るか、または地表で棒状に伸びる。長い葉柄があって、その基部は鞘状になる。葉身は若い時には盾状で、成熟すると矢じり状となり、縁は滑らかか、羽状に裂け、時に完全に羽状に裂ける。大きさは数cmの小さなものから、2mを越える ''A. robsta'' のような例もある〔ヘイ(1997),p.91〕。 花は葉腋から生じる肉穂花序。それを包む仏炎苞は、その基部は長楕円形の筒状で花序を包み、先端の方は開いてボート状の舷部を形成し、この部分は花後には鞘部を残して脱落する。花序は円柱形で、その長さは苞より多少短い。その表面には花が一面につき、すべて単性花である。その配置は一番基部に多数の雌花、次に仮雄蕊、その次に多数の雄花があり、そこから上は先端まで仮雄蕊が続く。テンナンショウ属などでは花序の先端に花の着かない付属体という部分があるが、本属にはない。ただし、先端の仮雄蕊のみを持つ不稔の部分を付属体と見なす考えがある〔園芸植物大図鑑(1994),p.180〕。雄花には雄蕊が3-8本あり、それらは互いに合着する。雌花には雌蕊が1つだけあり、子房は1室。数個の胚珠を含む。果実は液果で、普通は赤く熟する。 File:AlocasiaMacrorrhizaLeaf.jpg|茎と葉(インドクワズイモ) File:Alocasia sanderiana2.jpg|花序(''A. sanderiana'') File:Fruit alcasia ordora.jpg|果実(クワズイモ) 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「クワズイモ属」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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