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クヴァシル
クヴァシル〔『エッダ 古代北欧歌謡集』などにみられる表記。〕(クヴァシル〔『北欧神話と伝説』(ヴィルヘルム・グレンベック著、山室静訳、新潮社、1971年、ISBN 978-4-10-502501-4)などにみられる表記。〕、クワシール〔『北欧の神話』などにみられる表記。〕、クファシル〔『北欧の神話伝説(I)』などにみられる表記。〕とも。)は、北欧神話に登場する神である。 その名前は「醸した飲み物」を意味するクワス(〔「ゲルマン神話」611頁。〕、)と語源が同じであり、本来は一種の酒の名称であったと考えられる〔唐澤、p.51。〕。 == 概要 == 『スノッリのエッダ』第二部『詩語法』には、アース神族とヴァン神族が抗争(en)終了後に和睦を結ぶ記念として、全員が唾を器に吐き出したが、その和平の印である唾液を滅失させないために、唾液に人間の形を与えてクヴァシルという非常に賢い人物を作り出した。クヴァシルが答えられない質問は皆無であったと語られている〔『「詩語法」訳注』4-5頁。〕。 また『ユングリング家のサガ』では、彼がヴァン神族で最も賢い神だとされている。ヴァン戦争の和睦の人質交換に際し、アース神族は非常に賢いミーミルを送ってきたため、ヴァン神族は彼と交換にクヴァシルをアースガルズへ送った〔『ヘイムスクリングラ - 北欧王朝史 -(一)』38頁。〕。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「クヴァシル」の詳細全文を読む
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