翻訳と辞書
Words near each other
・ クーピーペンシル
・ クーファ
・ クーファン
・ クーフィーヤ
・ クーフィー体
・ クーフギールーエ族
・ クーフシュタイン
・ クーフシュタイン郡
・ クーフリン
・ クーフーリン
クーブ
・ クープ
・ クープマンス
・ クープマンズ
・ クープマンズの定理
・ クープマンモデル
・ クープラン
・ クープランのトンボー
・ クープランの中全音律
・ クープランの墓


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

クーブ : ウィキペディア日本語版
コンブ

コンブ(昆布)は、不等毛植物門褐藻綱コンブ目コンブ科 に属する数種の海藻の(一般的)名称である。生物学が生まれる以前からの名称であるため、厳密な定義はできないが、葉の長細い食用のものがコンブと呼ばれる傾向がある。コンブ科に属する海藻でも、アラメクロメカジメオオウキモなどは、通常コンブとは呼ばれない。
生物学ではカタカナ書きの「コンブ」が使われるが、和名として単なる「コンブ」という種は存在せず、マコンブリシリコンブミツイシコンブなどのように、コンブ科植物の標準和名に用いる。他方、食品など日常的には昆布こんぶ(こぶ)の表記も使われる。ウェブスター辞典などにもそのままkombuとして記載されている〔 米原万里『旅行者の朝食』にはソ連で深刻な食料品不足のときでも誰にも買われず商品棚を満たしていた缶詰に「昆布のトマト煮」というものがあったと書いてある。〕。
== 分類と生態 ==

コンブ科 Bory de Saint-Vincentには次の13属があり〔Guiry, M.D. & Guiry, G.M. (2013年). “Family:''Laminariaceae'' ”. AlgaeBase. World-wide electronic publication, National University of Ireland, Galway. 2013年6月6日閲覧。〕、マコンブなどが属するカラフトコンブ属ネコアシコンブなどが属するネコアシコンブ属コンブ科 BISMaL (Biological Information System for Marine Life) 独立行政法人海洋研究開発機構構築 2013年6月7日閲覧。〕やカナダからチリに分布するジャイアントケルプの属する''Macrocystis'' 属などがある〔大野正夫 「16 世界の海藻資源の概観」『有用海藻誌』 大野正夫 編、内田老鶴圃、2004年、初版、ISBN 4-7536-4048-5、pp.318-319.〕〔Guiry, M.D. & Guiry, G.M. (2013年). “''Macrocystis'' C.Agardh, 1820: 46 ”. AlgaeBase. World-wide electronic publication, National University of Ireland, Galway. 2013年6月6日閲覧。〕。さらに、同じコンブ目に属する近縁なものとしては、ワカメなどが属するアイヌワカメ科ワカメ BISMaL (Biological Information System for Marine Life) 独立行政法人海洋研究開発機構構築 2013年6月9日閲覧。〕(チガイソ科〔吉田忠生・吉永一男 (2010) 日本産海藻目録(2010年改訂版), 藻類 Jpn.J.Phycol. (Sorui) 58:69-122, 2010 2013年6月9日閲覧。〕)や、コンブの原始的な形といわれるツルモ科があり〔コンブ目 BISMaL (Biological Information System for Marine Life) 独立行政法人海洋研究開発機構構築 2013年6月7日閲覧。〕、また、アラメカジメなどが属するレッソニア科がある〔〔レッソニア科 BISMaL (Biological Information System for Marine Life) 独立行政法人海洋研究開発機構構築 2013年6月9日閲覧。〕。
* ''Arthrothamnus'' Ruprecht ネコアシコンブ属〔ネコアシコンブ属 BISMaL (Biological Information System for Marine Life) 独立行政法人海洋研究開発機構構築 2013年6月9日閲覧。〕
* ''Costulariella'' Petrov & Gussarova
* ''Cymathere'' J.Agardhミスジコンブ属ミスジコンブ属 BISMaL (Biological Information System for Marine Life) 独立行政法人海洋研究開発機構構築 2013年6月9日閲覧。〕
* ''Feditia'' Yu.Petrov & I.Gusarova
* ''Laminaria'' J.V.Lamouroux コンブ属〔コンブ属 BISMaL (Biological Information System for Marine Life) 独立行政法人海洋研究開発機構構築 2013年6月9日閲覧。〕(ゴヘイコンブ属〔)
* ''Macrocystis'' C.Agardh
* ''Nereocystis'' Postels & Ruprecht
* ''Pelagophycus'' Areschoug
* ''Phyllariella'' Y.E.Petrov & Vozzhinskaja
* ''Postelsia'' Ruprecht
* ''Pseudolessonia'' G.Y.Cho, N.G.Klochkova, T.N.Krupnova & Boo
* ''Saccharina'' Stackhouseカラフトコンブ属カラフトコンブ属 BISMaL (Biological Information System for Marine Life) 独立行政法人海洋研究開発機構構築 2013年6月9日閲覧。〕(コンブ属〔)
* ''Streptophyllopsis'' Kajimuraクロシオメ属クロシオメ属 BISMaL (Biological Information System for Marine Life) 独立行政法人海洋研究開発機構構築 2013年6月9日閲覧。〕
コンブ科の海藻は、日本では北海道沿岸を中心に三陸海岸などにも分布し、寒流親潮海域を代表する海藻であり、また重要な食用海藻であるだけでなく、大きな藻場を形成し多様な生態系を保つ働きもある。
コンブは胞子によって増殖する。コンブの胞子(大きさは5µm程度)は2本の鞭毛を持ち、海中を泳ぐことができるので特に「遊走子(ゆうそうし)」と呼ばれる。遊走子はコンブの表面から放出され、海中の岩などに着生する。着生した遊走子は発芽して「配偶体」という微小な植物体になる。1個の遊走子から1個体の配偶体ができ、雄と雌の配偶体がある。雌雄の配偶体それぞれに卵と精子が作られる。この精子が受精し、受精卵が生長すると巨視的な「胞子体」、つまりコンブとなる。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「コンブ」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Laminariaceae 」があります。



スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.