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グジェール : ウィキペディア日本語版
グジェール

グジェール(gougere)は、フランス料理において、チーズを混ぜた風味の良いシュー皮である。チーズは、グリュイエールチーズコンテチーズエメンタールチーズがよく用いられるが〔Daniel Young, ''The Bistros, Brasseries, and Wine Bars of Paris'', p. 20 ISBN 0-06-059073-4〕〔Larousse Gastronomique, 1988 edition, 2001 translation ISBN 0-609-60971-8〕、他のチーズや材料を用いた多くの変種がある。
グジェールは、ブルゴーニュ地域圏ヨンヌ県、特にトネールが起源であると言われている〔''Larousse Gastronomique'', 1st edition〕。

グジェールは、直径3-4cmの小さめに成形することもあるが、食前酒とともに供されるものは10-12cmにすることもある。また、キノコ、牛肉、ハム等の具材を詰めることもあり、この場合はリング状またはパイ皿状に成形される。
ブルゴーニュ地域圏では、セラーでワインのテイスティングをする時には冷たくして供されるが、アペタイザーとしては温かくして供される。
==歴史==
18世紀及び19世紀には、グジェールはシュー皮で作ることもあったが、チーズ、卵、パンくずで作られることもあった〔Pierre Larousse, ''Grand dictionnaire universel du XIXe siècle'', 1872, ''s.v.'' gougere, though this may be an error〕。その形は通常は平たい円形であり、球やリング状ではなかった〔Noel Chomel, ''Dictionnaire économique: Contenant divers moyens d'augmenter son bien, et de conserver sa santé'' Google Books 〕〔Prudence Boissiere, ''Dictionnaire analogique de la langue française: repertoire complet des mots par les idées et des idées par les mots'', 1862 Google Books 〕。
グジェールの初期の形は、ペイストリーよりもシチューに近いもので、ハーブ、ベーコン、卵、チーズ、スパイス、動物の血と混ぜた肉等が加えられ、羊の胃の中で調理された。中世のフランスでは、チーズのタルトかパイの一種であった。後に、これは現在のベルギー以外では知られなくなったが、ベルギーでは聖枝祭と結びつけられた〔Frederic Eugene Godefroy, ''Dictionnaire de l'ancienne langue française et de tous ses dialectes du IXe au XVe siècle'', 1885 Google Books 〕。しかし、19世紀のブルゴーニュでは、"gouere"という名前で知られていた証拠がある〔Jean-Baptiste de La Curne, ''Dictionnaire historique de l'ancien langage françois'', 1879 Google Books 〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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