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グラゴール文字 : ウィキペディア日本語版
グラゴル文字[ぐらごるもじ]

グラゴル文字(グラゴルもじ、、グラゴーリツァ)は、主にスラヴ系言語を記述するために作られたアルファベットで、スラヴ圏最古の文字である。正教会キュリロス827年 - 869年)とメトディオス826年 - 885年)が、855年か862年から863年のころ、聖書やその他の文書をスラブ諸語に翻訳するために作成した。ギリシア文字を元にして作られたものと思われるが、独特の外見を持つ。
== 名称・歴史 ==
「グラゴル」の名前は古スラヴ語の「言葉」を表す「()」から来ている。また、Gに相当する文字の名称にもなっている。「グラゴル」から派生した動詞「グラゴラーティ」は「話す」を意味するので、「グラゴーリツァ」は「話すための印」程度の意味になる。

現在スラヴ圏で広く用いられているキリル文字(その名称はキュリロスにちなむ)は、キュリロスの弟子らがグラゴル文字を改良して作ったものだとされ、グラゴル文字とはほぼ一対一で対応している。グラゴル文字は、正教会の勢力圏では間もなくキリル文字に取って代わられたが、カトリック圏に属するクロアチアに伝わり、クロアチア語の表記に近代まで一部で用いられた。クロアチアのグラゴル文字は角張った独特の形状を持ち、主に沿岸部で使われた。15世紀末には活版印刷も行われるようになった。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「グラゴル文字」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Glagolitic alphabet 」があります。



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