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グラディアトゥール賞 (Prix Gladiateur) は、フランスのロンシャン競馬場で行われる競馬の競走。 フランスでは最古の歴史をもつ重賞。19世紀の半ばから20世紀半ばまでの約1世紀に渡り、6200メートルの長距離重賞としてフランス競馬界で特徴的な競走だった。現在は長距離G1のカドラン賞の前哨戦の位置づけにある。2012年現在はG2。 ※本稿ではフランス語の「Grand Prix」の訳語を「大賞」で統一する。資料や訳者によっては「大賞典」とする場合もある。 ※馬齢表記はすべて新基準 ==概要== もともとは「Grand Prix(大賞)」として創設された競走で、古い時代の競走で単に「グランプリ」というとこの競走を指す。 現在の競走名になっているグラディアトゥールは19世紀のフランスの名馬で、1865年にフランス史上初めてイギリスのダービーを勝ち、史上2頭目の英国三冠馬となった。グラディアトゥール自身は1866年に本競走に優勝しており、これを記念して1869年に従来の競走名を改め、「グラディアトゥール賞」となった。 それまでの本競走の名前は、19世紀におけるフランスの国体の変遷を反映し、「王室大賞(Grand Prix Royal)」、「祖国大賞(Grand Prix National)」、「帝国大賞(Grand Prix Impérial)」、「皇帝大賞(Grand Prix l'Empereur)〔『世界百名馬』日本中央競馬会・刊(1978)では「皇帝大賞典」と訳している。〕」と次々と名を変えていた。 1836年にフランスダービー(ジョッケクリュブ賞)が創設されて以降30年の間に5頭のダービー優勝馬が本競走に優勝していることにも表れているように、19世紀半ばまではフランス国内でも重要な競走だった。1857年に距離が6000メートル級に延長され、およそ1世紀の間この特徴的な長距離が維持された。 一方、1860年代にロワイヤルオーク賞やパリ大賞が創設され〔本競走は1869年の改称時に「Grand Prix」ではなくなっている。〕、その後、フランスダービー馬の優勝は3頭にとどまり、1909年のシーシックSea Sickを最後に100年以上現れていない。 近年は度重なる距離短縮によって3100mとなり、往時の半分の距離となったが、それでも現代の基準では長距離の部類に入る。2012年時点では、秋の長距離G1のカドラン賞(4000m)の前哨戦として行われている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「グラディアトゥール賞」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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