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グレート・フィッシュ川 : ウィキペディア日本語版 | グレート・フィッシュ川[ぐれーとふぃっしゅかわ]
グレート・フィッシュ川(Great Fish River)は、南アフリカ共和国の東ケープ州を流れる河川。フィッシュ川とも呼ばれる。全長730㎞。古くよりバントゥー系黒人の居住域の南限となっており、白人進出後は両勢力の境界となった。 グレート・フィッシュ川はグラーフ=ライネの東に端を発して南へと流れ、クラドックを通り、クックハウスの南で大きく東へ蛇行してグラハムズタウンの北東8kmを通過し、シーフィールド付近でインド洋へと注ぐ。 グレート・フィッシュ川の河道は降水量500㎜ラインとほぼ一致しており〔レナード・トンプソン著、宮本 正興・峯 陽一・吉国 恒雄訳、1995、『南アフリカの歴史』p44、明石書店 ISBN 4750306991〕、このため北から急速に進出してきた農耕を基盤とするバントゥー系民族の黒人は栽培作物がここ以南では生育せず、そのためこの川以南に進出することができなかった。グレート・フィッシュ川の北岸にはバントゥー系諸民族のうち最南端に居住するコーサ人が勢力を張り、南岸は牧畜を中心とするコイコイ人が勢力範囲としていた。やがて18世紀に入るとケープタウンから東進してきたボーア人がコイコイ人を駆逐しながらフィッシュ川に到達するが、牧畜や狩猟中心だったコイコイ人とは違い、フィッシュ川以北のコーサ人は強力な王国を築いており、ボーア人もこれ以上の北進はできなかった。1770年代には両勢力間の最初の戦争がはじまり、1811年には西岸に進出していたコーサ人がイギリス軍によって東へ追いやられた〔峯陽一「南アフリカ 虹の国への歩み」第1刷、1996年11月20日(岩波書店)p73〕。 == 出典 == 〔
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