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グロープカント通り : ウィキペディア日本語版
グロープカント通り[ぐろーぷかんとどおり]


グロープカント通り(Gropecunt Lane )は中世イングランドの市街地を通る道につけられた名前の一つである。これはそのまま「カント(女性器)」と「グロープ(弄る)」の合成語に由来する名で、知られる限り最も古い「グロープカント」の使用例は1230年頃まで遡ることができる。この時代には道路のもつ役割やそこで行われる経済活動が道の名前に反映される習慣があり、それほどおかしな響きをもつ地名ではなかった。この名のついた通りは中世の都市において最も賑わう場所であることもしばしばで、主要な街道として機能していた道もあった。
イングランドではかつて全国的に見られる名前であったが、やがて言語感覚が変化していきグレープ通りといったより穏当な言葉に置き換えられていった。グロープカントという言葉が最後に通りの名前として記録にみつかるのは1561年である。
==語源==
綴りに細かな違いはあれどかつてのイングランドの道につく名前として「おまんこいじり」は珍しくなかったが、いまでは好ましくない言葉とみなされ全て改名されている。例えばヨークにはグラープカント通り(''grāp''は現在のgropeにあたる古英語)という通りがあったが、いまではごく平凡なグレープ通りに改名されている。
「グロープ」という言葉が性的なニュアンスをともなったいかがわしい意味で用いられた最初の例は1380年に遡る。一方「カント」は少なくとも1230年には外陰部を表す言葉として用いられている。Cuntは古ノルド語の「''kunta'' 」に相当する言葉だが語源そのものは定かでない。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「グロープカント通り」の詳細全文を読む



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