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ケとハレ : ウィキペディア日本語版
ハレとケ

ハレとケ」とは、柳田國男によって見出された、時間論をともなう日本人の伝統的な世界観のひとつ。
民俗学文化人類学において「ハレとケ」という場合、ハレ(晴れ、霽れ)は儀礼年中行事などの「非日常」、(褻)は普段の生活である「日常」を表している。
ハレの場においては、衣食住や振る舞い、言葉遣いなどを、とは画然と区別した。
== 概要 ==
もともとハレとは、折り目・節目を指す概念である。ハレの語源は「晴れ」であり、「晴れの舞台」(=生涯に一度ほどの大事な場面)、「晴れ着」(=折り目・節目の儀礼で着用する衣服)などの言い回しで使用されている。これ対し普段着を「ケ着」と言ったが明治以降から言葉として使用されなくなった。また、現代では単に天気が良いことを「晴れ」というが、江戸時代まで遡ると、長雨が続いた後に天気が回復し、晴れ間がさしたような節目に当たる日についてのみ「晴れ」と記した記録がある。1603年イエズス会が刊行した『日葡辞書』には、「ハレ」は「Fare」と表記され、「ケ」は「Qe」と表記されている。
ハレの日には、赤飯白米、尾頭つきの魚、などが飲食されたが、これらはかつて日常的に飲食されたものではなかった。また、そのための器もハレの日用であり、日常的には用いられなかった。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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