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ケティオサウリスクス(''Cetiosauriscus'' "ケティオサウルスに似たもの"意味)は竜脚類恐竜の属である。おそらくディプロドクスに近縁なディプロドクス科の恐竜で、ジュラ紀中期カロビアン(1億6200万年前)に現在のイングランドに生息していた。四足歩行の草食恐竜であった。 ==発見と種== ケティオサウリスクスは初め、1927年にドイツの古生物学者フリードリヒ・フォン・ヒューネにより''Cetiosauriscus leedsi''種の属名として命名された。1887年、ジョン・ハルク(en)はリーズコレクションの一連の化石標本BMNH R.1984-1988に基づき、オルニトプシス属の種 ''leedsii''を命名、記載した。ハリー・シーリー(en)の指摘を受けて、1905年にアーサー・スミス・ウッドワード(en)はこの種をケティオサウルス属の種''Cetiosaurus leedsi'' と改名した。さらにウッドワードはリーズコレクションから第2の標本BMNH R.3078を発見している。1929年、フォン・ヒューネにより両標本は''Cetiosauriscus leedsi'' とされた。フォン・ヒューネはまた、1929年にスイスで発見された種''Cetiosaurus greppini''を''Cetiosauriscus greppini''へと改名した。 1980年、アラン・ジャック・チャーリッグenはBMNH R.3078にはBMNH R.1984-1988と比較できる骨が無く、同じ種とすることは出来ないと結論し、新種''Cetiosauriscus stewarti''を作った。種小名は化石に発見地である粘土採掘場の所有者、ロンドンブリックカンパニーの社長であったロナルド・スチュアート卿に献名されたものである。チャーリッグはさらに''C. leedsi''および''C. greppini''を疑問名(''nomen dubium'')としている。 1990年、ジョン・スタントン・マッキントッシュ(en)は2種のケティオサウルス属の種を各々''Cetiosauriscus longus'' および''Cetiosauriscus glymptonensis''へと改名した。1993年チャーリッグにより''C. leedsi''に代えて''C. stewarti''をタイプ種とする申請を動物命名法国際審議会に対し行った際、''C. longus''、''C. glymptonensis''は両種とも疑問名とされた。1995年、既に''C. stewarti''種のタイプ標本とされていたBMNH R.3078がケティオサウリスクス属のタイプ標本に指定された。 標本BMNH R.3078はケンブリッジシャー州ピーターバラのオックスフォード・クレイ累層(en)で発見された。化石は下半身の一連の椎骨で構成される。この標本の他に''C. stewarti''ものとされる前肢を含む標本がある。体高6 m、体長15 m、体重約9 tと推定されている。 同じ地層から発見されるメガロサウルスやエウストレプトスポンディルスに捕食されていた可能性がある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ケティオサウリスクス」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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