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ケニアのスポーツ : ウィキペディア日本語版
ケニアのスポーツ
ケニアは、クリケット自動車ラリーサッカーラグビーユニオンボクシングなどをはじめとして、いろいろなスポーツが盛んである。中でも、陸上競技中距離走長距離走における圧倒的な強さはよく知られている。

==陸上競技==

ケニアは、オリンピックコモンウェルスゲームズなどにおいて、800メートル競走1500メートル競走3000メートル競走3000メートル障害5000メートル競走10000メートル競走マラソンといった中・長距離走の優勝者を数多く生み出してきた。ケニアの陸上競技選手たち、とりわけカレンジン族出身者たちは、中・長距離走の世界で大きな実績を残してきたが、近年ではモロッコエチオピアがその地位を脅かしつつある。著名なケニアの陸上競技選手としては、ボストンマラソンで4度、世界陸上で2度の優勝を果たした女子マラソン選手キャサリン・ヌデレバ、男子マラソンの元世界最高記録保持者ポール・テルガトソウルオリンピック5000メートル競走で優勝したジョン・ヌグギなどが挙げられる。
2008年北京オリンピックにおいて、ケニアは金6、銀4、銅4〔男子1500メートル競走で、当初はバーレーンラシド・ラムジが優勝とされたが、オリンピック後のドーピング再検査の結果を受け、IOC2009年11月にラムジの失格・メダル剥奪を発表。銀メダルだったケニアのアスベル・キプロプが金に繰り上がった。このため、これ以前の資料では、ケニアの獲得メダル数は金5、銀5、銅4となっている。 ラムジの金メダルはく奪へ IOC、薬物違反で - 47NEWS〕のメダルを、すべて中・長距離走で獲得し、メダル獲得数ではアフリカ諸国で最高の成績を上げた。この大会では、ケニアの女性選手として初めてのオリンピック金メダリストとなった800メートル競走のパメラ・ジェリモや、男子マラソンで優勝したサムエル・ワンジル(高校時代以来、日本を活動の拠点としている)が新たに注目を集めた。同年、パメラ・ジェリモは、当時のIAAFゴールデンリーグで6戦全勝し、ジャックポット賞金100万ドルの全額を獲得している。
かつてオリンピックやコモンウェルスゲームズなどで優勝を重ねたキプチョゲ・ケイノは1970年代から続くケニアの中長距離走の繁栄への道を拓いた選手であり、中長距離4種目の元世界記録保持者ヘンリー・ロノがこれに続いた。
2000年ころから、ケニアの陸上競技界では、数多くのケニア出身の選手が、他の国々、とりわけバーレーンカタールなどの代表となることをめぐる論争が激しくなった〔IAAF: Changes of Allegiance 1998 to 2005 〕。ケニアのスポーツ省は、こうした国外流出を止めようと試みているが、流出は続いており、ケニア代表としてオリンピックに2度出場しメダルを獲得したバーナード・ラガトは、2005年アメリカ合衆国へと国籍変更をしている〔。こうした選手の流出は、多くの場合は経済的な理由によるものだが、一部のエリート選手の場合、レベルの高いケニアのナショナル・チームに加わるのが難しくても、他国からであれば国際大会への出場資格が得られやすいという事情も働いている。
日本では、上述の北京オリンピックで金メダルを獲ったサムエル・ワンジルをはじめ、ケニア出身の選手が高校段階から留学し、駅伝やマラソンで活躍する例が、ジョセフ・オツオリダニエル・ジェンガジョセファト・ダビリジョン・カリウキメクボ・ジョブ・モグスなど多数ある。また、実業団や大学から来日し、日本に定着したダグラス・ワキウリギタウ・ダニエルのような例もある。
2015年世界陸上競技選手権大会では、400mHニコラス・ベットやり投げユリウス・イエゴが優勝しており、中・長距離走だけの強豪国ではないことを示した。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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