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ケネディジープ : ウィキペディア日本語版
M151[えむ151]

M151(Military Utility Tactical Truck:MUTT、マット)は、フォード・モーター社がアメリカ陸軍および海兵隊向けに開発した1/4トン積の軍用車両である。第二次世界大戦におけるMB/GPWや、戦後M38/M38A1などの、いわゆるジープの後継となる小型汎用車両で、俗にケネディジープ」と呼ばれている。


== 概要 ==
乗員は、ドライバーを含め4人。ベトナム戦争で実戦投入され、陸軍では1990年代初期まで使用された。後に後継車のハンヴィーに更新されたが、海兵隊ではハンヴィーが大柄でC-130輸送機での輸送早期展開が困難な事から、現在も使用されている。
車体は、鉄骨のはしご型フレームにボディを載せていたジープに対し、ボディーの一部を断面の大きな鋼板ボックスフレームとして一体化した、モノコック構造が導入された〔はしご型フレームのサイドメンバーに似た形状のプレス材をフロアパン下面に溶接した様な構造。現在のモノコックボディーを持つSUVクロスオーバーSUVにも同じ手法が用いられている〕。これにより、大幅な低床化、軽量化、構造の簡略化が図れたが、戦場ではスタックした際にフックで牽引すると車体が歪むなどの難点も見られた。また、フロントグリルは横スリットになっているが、これは、ジープの縦スリットデザインが著作権商標登録で保護されていたためである。
モノコックボディーと共に、サスペンションもジープの四輪リーフリジッドから、コイルスプリングを用いた、フロントダブルウィッシュボーン、リアスイングアクスルの四輪独立懸架へと大きく変わった。5インチ拡大されたホイールベース(2,030→2,160mm、前/後トレッドは1,346/1,340mm)と相まって、この新しいサスペンションには移動速度の向上と兵員の消耗低減が期待されていたが、特に軽積載かつ高い速度域での旋回時に、イン側リアサスペンションの伸び上がり(ジャッキアップ現象)から横転につながることが判明し、後にセミトレーリングアームへの設計変更を余儀なくされた。一方、前後に長いリーフスプリングを廃したことで、対地障害となる前後のオーバーハングを切り詰める事ができた。
エンジンは、オーソドックスな縦置き水冷直列4気筒OHVのフォード製ガソリンエンジンで、ボア×ストローク 98.3×76.2mm排気量2,319ccから、最高出力71馬力(52kW)/4,000rpm、最大トルク17.6kg・m(173Nm)/1,800rpmを発揮する。
トランスミッションは、前進4速、後退1速のMT、駆動方式は2速の副変速機付きトランスファーを介して後輪駆動四輪駆動を切り替えるパートタイム4WDである。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「M151」の詳細全文を読む



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