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ケムール人は、特撮テレビ番組『ウルトラQ』を始めとする「ウルトラシリーズ」に登場する架空の宇宙人〔『大怪獣バトル ULTRA MONSTERS RR』のカード説明より。〕。別名「誘拐怪人」。 細い体躯、いびつな細長い頭部には、縦横方向にうねうねと亀裂が走り、横方向の亀裂は左右非対称の高さで頭部をぐるっと1周。その亀裂に埋まるように前方左右と後頭部左側に計三つの目が配されている。頭頂部からはチョウチンアンコウの釣竿(イリシウム)のように管状の器官があり、先端は漏斗のように開いている。手足を高く上げる走り方が特徴的である。体色は白黒作品だったこともあり諸説ある(後述)。 名前は「煙のごとく消える」という発想からネーミングしたもの〔講談社『ウルトラ怪獣DVDコレクション』より。〕。 == 『ウルトラQ』に登場するケムール人 == 『ウルトラQ』第19話「2020年の挑戦」に登場。 *身長:1.9 - 30メートル *体重:40キログラム - 1万5千トン *スーツアクター:古谷敏 2020年のケムール星から1960年代の地球へ来た異星人。人類の未来の姿であるとも言われるが定かではない。地球来訪前に彼らとXチャンネル光波を使って交信した内容を記録したという神田博士の著書『2020年の挑戦』によれば、医学の驚異的な発達により、内臓移植や皮膚の生成を繰り返して500歳という長寿を保てるようになったが、歳月とともに進行する肉体の衰えには勝てず、地球人の若い肉体に目をつけ地球にやってきたとされる。 肉体が衰えている種族だが、それでも地球人を遥かに凌ぐ身体運動能力を備えており、本気で走れば自動車ですら追いつけないほどの速度で疾走する。頭頂部の漏斗状の器官から放出する「消去エネルギー源」と呼ばれるゼリー状の可燃性物体を操り、人間を次々と誘拐していき、一時は物語の主人公・万城目淳をも虜にする。由利子の肉体も奪うため光波で転送し遊園地に誘い出し、変身能力で万城目に化け由利子を油断させ、不敵な笑みを浮かべながら正体を現す。その後、警官隊に追い詰められ、銃撃を受けると巨大化して観覧車などを破壊するが、神田博士の発明した「Kミニオード」から発せられる「Xチャンネル光波」を東京タワーから照射されて倒れ、頭頂部から液体を滴らせて消滅。同時に誘拐された人々も無事に戻ってきている。 だが、残った水たまりには人間を消去する機能がまだ残っていたため、事件解決後に不用意にその水たまりに触れた宇田川刑事は、足の方から消滅し行方不明となってしまう。 *頭部は『ウルトラマン』に登場する二代目に、胴体は『快獣ブースカ』の原始人に流用されている。 *等身大時の声は1963年公開の東宝映画『マタンゴ』に登場する怪物マタンゴのものを流用しており、バルタン星人の声と同一である。数種類あるこの笑い声の音源は、ビクターエンタテインメントから発売されている効果音CDで確認することが出来る。 *検討されていた第3クールのタイトル「東京大津波(パゴス対ケムール人対ガラモン)」への登場が予定されており、パゴスやガラモンと戦う予定だった〔『キャラクター大全 総天然色ウルトラQ下巻』P. 107。〕。 *ケムール人独特の両手を大きく振り上げジャンプするように走る走法は飯島敏宏の演技指導によるものである〔『キャラクター大全 総天然色ウルトラQ下巻』(講談社)40P〕。 *初代ケムール人のカラー写真は現存しないため、二代目などに流用された顔部以外の体色は不明であったが、デザイン及び着ぐるみに塗装した成田亨がギザギザ模様は鮮やかなブルーだった(ペンキを成田亨自身が混色したと述べている)と証言したため、フィギュアなどはこの証言に基づいて塗装されている。特撮雑誌『宇宙船』vol.32(1986年10月号)では、成田自身の塗装によるフィギュアが公開された。2012年の『総天然色ウルトラQ』でも成田が後年描いたケムール人の絵を基に藍色っぽい青に着色されている〔Blu-ray・DVD『総天然色ウルトラQ Blu-ray BOX II(DVD-BOX II)』付録「一の谷研究所研究論文II」P. 6。〕。着ぐるみの造形は頭部、グローブ、ブーツを高山良策、ボディを成田と特撮班の美術スタッフが担当した〔『キャラクター大全 総天然色ウルトラQ下巻』(講談社)41P〕 * 『超人画報』では、アメリカのテレビドラマ『アウター・リミッツ』第1話の影響を指摘している。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ケムール人は、特撮テレビ番組『ウルトラQ』を始めとする「ウルトラシリーズ」に登場する架空の宇宙人『大怪獣バトル ULTRA MONSTERS RR』のカード説明より。。別名「誘拐怪人」。細い体躯、いびつな細長い頭部には、縦横方向にうねうねと亀裂が走り、横方向の亀裂は左右非対称の高さで頭部をぐるっと1周。その亀裂に埋まるように前方左右と後頭部左側に計三つの目が配されている。頭頂部からはチョウチンアンコウの釣竿(イリシウム)のように管状の器官があり、先端は漏斗のように開いている。手足を高く上げる走り方が特徴的である。体色は白黒作品だったこともあり諸説ある(後述)。名前は「煙のごとく消える」という発想からネーミングしたもの講談社『ウルトラ怪獣DVDコレクション』より。。== 『ウルトラQ』に登場するケムール人 ==『ウルトラQ』第19話「2020年の挑戦」に登場。*身長:1.9 - 30メートル*体重:40キログラム - 1万5千トン*スーツアクター:古谷敏2020年のケムール星から1960年代の地球へ来た異星人。人類の未来の姿であるとも言われるが定かではない。地球来訪前に彼らとXチャンネル光波を使って交信した内容を記録したという神田博士の著書『2020年の挑戦』によれば、医学の驚異的な発達により、内臓移植や皮膚の生成を繰り返して500歳という長寿を保てるようになったが、歳月とともに進行する肉体の衰えには勝てず、地球人の若い肉体に目をつけ地球にやってきたとされる。肉体が衰えている種族だが、それでも地球人を遥かに凌ぐ身体運動能力を備えており、本気で走れば自動車ですら追いつけないほどの速度で疾走する。頭頂部の漏斗状の器官から放出する「消去エネルギー源」と呼ばれるゼリー状の可燃性物体を操り、人間を次々と誘拐していき、一時は物語の主人公・万城目淳をも虜にする。由利子の肉体も奪うため光波で転送し遊園地に誘い出し、変身能力で万城目に化け由利子を油断させ、不敵な笑みを浮かべながら正体を現す。その後、警官隊に追い詰められ、銃撃を受けると巨大化して観覧車などを破壊するが、神田博士の発明した「Kミニオード」から発せられる「Xチャンネル光波」を東京タワーから照射されて倒れ、頭頂部から液体を滴らせて消滅。同時に誘拐された人々も無事に戻ってきている。だが、残った水たまりには人間を消去する機能がまだ残っていたため、事件解決後に不用意にその水たまりに触れた宇田川刑事は、足の方から消滅し行方不明となってしまう。*頭部は『ウルトラマン』に登場する二代目に、胴体は『快獣ブースカ』の原始人に流用されている。*等身大時の声は1963年公開の東宝映画『マタンゴ』に登場する怪物マタンゴのものを流用しており、バルタン星人の声と同一である。数種類あるこの笑い声の音源は、ビクターエンタテインメントから発売されている効果音CDで確認することが出来る。*検討されていた第3クールのタイトル「東京大津波(パゴス対ケムール人対ガラモン)」への登場が予定されており、パゴスやガラモンと戦う予定だった『キャラクター大全 総天然色ウルトラQ下巻』P. 107。。*ケムール人独特の両手を大きく振り上げジャンプするように走る走法は飯島敏宏の演技指導によるものである『キャラクター大全 総天然色ウルトラQ下巻』(講談社)40P。*初代ケムール人のカラー写真は現存しないため、二代目などに流用された顔部以外の体色は不明であったが、デザイン及び着ぐるみに塗装した成田亨がギザギザ模様は鮮やかなブルーだった(ペンキを成田亨自身が混色したと述べている)と証言したため、フィギュアなどはこの証言に基づいて塗装されている。特撮雑誌『宇宙船』vol.32(1986年10月号)では、成田自身の塗装によるフィギュアが公開された。2012年の『総天然色ウルトラQ』でも成田が後年描いたケムール人の絵を基に藍色っぽい青に着色されているBlu-ray・DVD『総天然色ウルトラQ Blu-ray BOX II(DVD-BOX II)』付録「一の谷研究所研究論文II」P. 6。。着ぐるみの造形は頭部、グローブ、ブーツを高山良策、ボディを成田と特撮班の美術スタッフが担当した『キャラクター大全 総天然色ウルトラQ下巻』(講談社)41P* 『超人画報』では、アメリカのテレビドラマ『アウター・リミッツ』第1話の影響を指摘している。」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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