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ケヤキ属(欅属、学名:''Zelkova'')はニレ科に含まれる属である。 == 形態 == いずれも落葉樹、樹高は小さいもので10m未満のものから最大30-40mに達する種類もある。樹形は同科のニレ属(''Ulmus'')の樹木と似ており、太い幹が比較的低い位置から分岐し「箒をひっくり返したような」などと形容される独特の樹形になることが多い。ただし、樹形は生育環境によって左右されるので必ずしもこうなるとは言えない。 File:Zelkova serrata japan-2006.jpg|低い位置から幹が分岐する ''Z. serrata'' File:Zelkova carp HRM3.jpg|箒をひっくり返したような樹形 ''Z. carpinifolia'' 樹皮は平滑、所々鱗状に剥がれるというものが多い〔北村四郎・村田源(1980)原色日本植物図鑑木本編2. 保育社. 大阪.〕。これに対しニレ属の多くの樹種では縦に大きく裂ける物が多い。若枝は左右にジグザグに伸びる(仮軸分枝)。 File:Keyaki, Kita-iwaoka,Tokorozawa.jpg|鱗状に剥がれる。この個体はちょっと剥がれすぎ ''Z. serrata'' File:Zelkova serrata 01 by Line1.jpg|このような大胆な剥がれかたも多い ''Z. serrata'' File:ZELCRE.JPG|枝はジグザグに伸びる ''Z. carpifolia'' 葉は枝に左右交互に付き(互生)、縁には明確な鋸歯を持つ。鋸歯はニレ属が二重鋸歯と呼ばれる独特なものを持つのに対し、本属は普通の鋸歯である。葉脈は一本の主脈から左右に側脈を伸ばす形(羽状脈)でニレ属に似る〔。これに対し同科のエノキ属、ウラジロエノキ属、ムクノキ属などは主脈が3本あるように見える(三行脈)、ただしこれらの三行脈のグループは最新のAPG分類体系ではニレ科ではなく、アサ科に入れられる。 File:Zelkova sicula.jpg|葉は互生 ''Z. sicula'' File:Leaf20090129.jpg|縁には鋸歯を持つ。葉脈は羽状脈 ''Z. serrata'' File:20140407Ulme Hockenheim2.jpg|【参考】ニレ属の鋸歯は二重鋸歯 ''Ulmus glabra'' 花は単性花で雌雄同株(同一個体に雄花と雌花が付く)、これに対しニレ属は両性花を付ける。風媒花であり花は地味、雄花は枝から垂れ下がるように咲き、雌花は葉の付け根部分(葉腋)に付く。種子は歪んだ腎臓型で翼を持たない。これに対しニレ属は明らかな翼を持つ〔。 File:Zelkova carpinifolia flowers Arboretum Belgrade.jpg|葉腋に咲く雌花 ''Z. carpinifolia'' File:Zelkova abelicia.jpg|花 ''Z. abelicea'' File:Zelkova carpinifolia0.jpg|種翼を持たない。''Z. carpinifolia'' 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ケヤキ属」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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