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ケラチウム属[けらちうむぞく]
ケラチウム ''Ceratium'' は渦鞭毛藻類の1属。和名はツノオビムシ、あるいはツノモである。紡錘形の細胞体から前方に1本、後方に1-3本の角状突起を持つ。ほとんどは海産のプランクトンだが、淡水産の種もある。 == 特徴 == 単細胞の藻類で、鞭毛で遊泳する〔以下、記載は主として千原・村野編(1997),p.52〕。一部には連結した集団を作るものがある。細胞の表面にはセルロースの丈夫な鎧板がある。これは細胞中央を一周する横溝を隔てて上殻と下殻に分かれ、上殻は4枚の頂板と6枚の前帯板、下殻は6枚の後帯板と1枚の後挿間板と1枚の底板からなる。細胞本体はやや扁平でそこから角状の突起がでるのが大きな特徴である。上殻の先端からは上向きに前角が出る。これは本体とはっきり区別できるのが普通だが、なだらかに続いて区別が曖昧な例や、またこれを完全に欠く例もある。後殻からは後端部左右に2本の後角があるが、このうち1本が退化的なものや欠くもの、またもう1本が出るものなどがある。 海洋に種が多く、淡水産の種はごく少数にとどまる。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ケラチウム属」の詳細全文を読む
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