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ケルビン(, 記号: K)は、熱力学温度(絶対温度)の単位である。国際単位系において基本単位の一つとして位置づけられている。1948年の国際度量衡局 (BIPM) の調査の結果、1954年の第10回国際度量衡総会 (CGPM) で熱力学温度の基本単位として承認された〔国際文書 国際単位系 (SI) 第 8 版日本語版 (2006) p. 20, 24。〕。 ケルビンの名はイギリスの物理学者であるケルビン卿ウィリアム・トムソンにちなんで付けられた。なお、ケルビン卿の通称は彼が研究生活を送ったグラスゴーにあるケルビン川から取られている。 ケルビンは国際単位系の単位であり、単位記号は大文字の K で書き出すのが正しい(その他、人名に由来する単位には大文字が用いられる)〔国際文書 国際単位系 (SI) 第 8 版日本語版 (2006) p. 42。〕。「度」や「」を付けることは無い。「度」は測定の尺度であり、「ケルビン」は測定の単位であることを表している。ただし、1967年の第13回国際度量衡総会まではケルビン度(記号: K)が使用されていた〔国際文書 国際単位系 (SI) 第 8 版日本語版 (2006) p. 59, 61。〕。 また、ケルビンは色温度の単位としても用いられる。 == 定義 == : 熱力学温度の単位、ケルビンは、水の三重点の熱力学温度の1/273.16である。 : 補足:この定義は、下記の物質量の比により厳密に定義された同位体組成を持つ水に関するものである : * の あたり の : * の あたり の : * の あたり の 上記の補足は、2005年の国際度量衡委員会 (CIPM) の会議において追加されたものである〔国際文書 国際単位系 (SI) 第 8 版日本語版 (2006) p. 24〕。その理由は、水の物理的性質は、厳密には、その同位体組成の違いによって異なるため、三重点を測定するための水について特定の同位体組成を指定する必要があるからである。ここで指定された水#物理的性質は、ウィーン標準平均海水(:en:Vienna Standard Mean Ocean Water):en:VSMOWと呼ばれるものであり、厳密な水の物理的性質を計測する場合の国際標準物質となっている水である。 ケルビンが熱力学温度の単位であることから、絶対零度は0ケルビンと定まる。さらに、1ケルビンを水の三重点の熱力学温度の273.16分の1としている。 これは、元々はセルシウス温度の数値から 273.15 を足した(絶対零度を 0 とした)温度目盛りとして定義されたものであったが、現在では逆にセルシウス度がケルビンを元に定義されている〔温度の単位としてケルビンを用いることで、シャルルの法則をより簡便に表すことができる。〕。水の三重点の値は厳密に273.16ケルビンである。 なお、セルシウス度の歴史的な定義であった標準大気圧の下での水の氷点と沸点は、現在の定義ではそれぞれ および と厳密には一致せず、それぞれ()、() である(水#物理的性質を参照)。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ケルビン」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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