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ケレイト
ケレイト(Kereid, Kerait)は、モンゴル帝国以前の時代にモンゴル高原中北部のハンガイ山脈付近に割拠していたテュルク遊牧民〔ラシードゥッディーン『集史』〕の部族集団である。漢字表記では客烈亦、怯烈、怯烈亦など。ペルシア語史料〔ラシードゥッディーン『集史』〕では كرايت Kirāyt などと表される。 ==名称== ケレイト(Kereyid~Geryid)は、ケレイ(Kereyi~Gereyi)の複数形である。『集史』においてラシードゥッディーンは「ケレイ」の意味を、その祖先の顔色が「黒ずんだ色」をしていたことに由来するとしたが、おそらくは「カラス」のモンゴル語(keriye)に由来すると考えられる。モスタールト師によると、オルドスには今でもK'eritと称する大・小・黒・白の小遊牧民集団が残存しており、キルギス族の中にもKiräi~Giräiという名の有力支族がいるという。〔村上 1972,p30〕 ケレイト部族はケレイト氏を始め、チルキル(ジュルキン)氏、トンカイト(コンカイト)氏、トゥマウト(トベエン)氏、サキアト(サカイト)氏、エリアト(アルバト)氏の6氏族からなっているが、支配層の一族がケレイト氏族の中から出て以来、ケレイトが彼らの総称となった。〔佐口 1968,p41〕
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英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Khereid 」があります。
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